第二話 悪を裁つ剣
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「ここは用心しねえとな。下手するとこっちがやられるぜ」
いつもの無鉄砲さは何処にもなかった。
「ボス、わかってるな」
「お、おう」
不意にそう言われて慌てた。実は彼は突っ込むつもりであった。
「四方から囲め、いいな」
「了解」
ピートの指示に従いマガルガを取り囲もうとする。だがマガルガはそれを見ても動かない。
「ふふふ」
ククルはその中で笑っていた。
「何時でも来るがいい、弱き者達よ」
そう言った。囲まれてもまだ余裕を崩さなかった。
「誰にもわらわを倒すことは出来ぬ。それを今から教えてやろう」
「言ってくれるんじゃねえか」
甲児がそれを聞き口を尖らせた。
「だがな、そう簡単にはそっちの手には乗らねえぞ」
「そう言うか」
「何度でも言ってやらあ。御前の手には乗るもんか」
「それならばそれでよい」
ククルはそれに返した。
「ならばこちらから仕掛けるまで」
動きをはじめた。まるで舞を舞う様に優雅な動きであった。
「来るか」
皆それを見て身構えた。だがこおで新たな声がした。
「待てっ!」
大空魔竜の後ろから声がした。そして何かが飛んで来る。
「何だっ!?」
「敵かっ!?」
皆そちらに顔を移す。だがそこにいるのは敵ではなかった。
「あれは・・・・・・」
それは赤い巨大ロボットであった。ここにいる多くの者がそのロボットに見覚えがあった。
「グルンガスト!」
サンシローやジーグもその名は聞いていた。かってバルマー戦役にて活躍したスーパーロボットである。最早その名は伝説と化していた。
「じゃあ中にいるのはクスハかブリットか!?」
「残念だが違う」
中から男らしい低い声が聞こえて来た。
「我が名はゼンガー=ゾンバルト。かってディバイン=クルセイダーにいた」
男はそう名乗った。灰色の髪と瞳を持つ精悍な顔立ちの男である。赤い軍服を身に纏っている。
「そして今邪魔大王国及び多くの地下からの侵略の手に立ち上がった。義により助太刀致そう」
「俺達にか!?」
「そうだ」
ゼンガーは甲児に答えた。
「他に誰がいるというのだ」
「そりゃまあそうだけれどよ」
「しかし突然言われても」
「事情は連邦軍に聞くがいい。後でな」
彼はそう言うとグルンガストを前に出して来た。
「少なくとも敵ではない。今それを見せよう」
グルンガストは手を前に出す。そしてそこに液体が浮かび上がる。
「受けてみよ、斬艦刀」
「残酷刀!?」
「斬艦刀だ」
リーがヤマガタケに突っ込みを入れる。
グルンガストはマガルガに向かって行く。ククルはそれを見て妖しげな笑みを浮かべていた。
「来たな、愚か者が」
彼女はやはり動かない。ゼンガーを見てもまだ余裕であった。
「わらわに勝
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