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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第二話 悪を裁つ剣
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があった。
「宙さんも成長したわね」
 そこで後ろから女性の声がした。
「ミッチー」
 ジーグはそちらに顔を向けた。
「前はあんなに嫌だったのに」
「前はな」
 ジーグは少し渋い顔をした。
「あの時は色々と思うこともあったさ。父さんにも憤りがあった」
「それはわかるわ。けど」
「ああ、今ではわかっているさ。これは俺の運命なんだ」
 ジーグの声は決意に満ちたものであった。
「だからもう俺はそれについては迷わない。地球の平和を脅かす悪がいれば戦う。それだけだ」
「わかったわ」
 後ろに飛ぶ戦闘機でありジーグのサポートメカであるビッグシューターに乗る卯月美和は彼の言葉に頷いた。茶色の髪をした清楚な少女である。
「何か重たいもん背負ってるな」
 甲児はそれを聞きながら呟いた。
「俺とはえらい違いだ」
「いや、それは違うぞ」
 だが哲也が彼に対してこう言った。
「甲児君も色々あったじゃないか」
「そうでしたっけ」
「何とぼけたこと言ってんのよ」
 ここでまた少女の声がした。
「甲児君程色々ある人もいないじゃない」
 マジンガーのすぐ後ろを飛ぶピンク色の女性型メカ、アフロダイAからであった。
「さやかさん」
 甲児はマジンガーの首を振り向かせ彼女を見た。そこに茶色い長い髪をした少女がいた。やや甲児より大人びている。そしてその余裕に基づく落ち着きがある。やはり顔は整っている。
「お祖父さんが亡くなられてるしドクターヘルとの戦いがあったし。そんなに境遇は変わらないと思うわ」
「そうかなあ」
「哲也もね」
 アフロダイAの隣のオレンジのマシンに乗る褐色の肌の女が鉄也に声をかけた。このマシンはヴィーナスA、そしてこの褐色の肌に彫の深い顔立ちの女は炎ジュンという。
「ジュン、御前だってそうじゃないか」
 鉄也はそんなジュンにそう言葉を返した。
「幼い頃から戦う為に育てられてきたんだからな」
「ええ」
 ジュンはそこで少し暗い顔になった。
「皆同じだわさ。そういうところは似た者同士ということさ」
 地上から彼等に声を掛ける者がいた。ピンクの丸い頭にオレンジの身体を持つ変わった形のロボットがそこにいた。
「ボス」
「へへへ」
 それに乗る大きなアゴの男、ボスはハンドルを回しながら笑った。
「ボスだけじゃないよ」
「そうそう、俺達も」
 ここで鼻をたらした少年と前髪を変に伸ばした少年が出て来た。
「何だ、ヌケにムチャもいるのかよ」
「俺達を忘れるんじゃねえよ、兜」
「そうだそうだ、いつも自分ばっかり目立ちやがって」
 二人は甲児にそう反論した。
「御前等もかなり目立ってると思うがなあ」
「その通りだな」
 鉄也も甲児の言葉に同意した。
「大体君達の本当の名前は何というんだ?聞いたこと
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