プロローグ
前書き [2]次話
宇宙、それはどこまでも続く真っ暗な空間。だが、その空間を大きな光りが照らしていた。純白の機体『GSX-401FW スターゲイザー』は惑星間推進システムヴォワチュール・リュミエールを展開し、今無限に加速を続けている。
スターゲイザーのコックピットの中に二人の男女。白髪の青年と、長い髪を後ろで纏めている女性だ。
二人は寄り添い、寒さで白くなった息を吐きながら呼吸をする。
彼らの目的は一つ、地球圏へと帰還することだ。薬によって、意識がまどろむ中、長髪の女性が青年に
「貴方の名前は?」
そう質問した。青年はこう答えた。
「俺は……スウェン」
「スウェン……良い名前ね。おやすみ…スウェン」
「き、君は?」
「私? 私は……」
「……?」
スウェンと呼ばれた青年は、女性を見る。静かに眠りについているようだ。ふっ、とスウェンは口端がわずかに緩む。彼も意識が遠のいていく。その時、目の前が少しずつ白く染まっていく。
(俺は……生きるんだ。そして……夢を……ああ、眠くなってきたな……)」
そして、女性の方を向き
「……おやすみ」
そう言い、彼は視界が光に包まれながら眠りについたのであった。
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