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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第一話 魔装機神
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                     第一話 魔装機神
 ラ=ギアス。これはそこの言葉で『真の地球』を意味する。言うならば地球の中にあるもう一つの人類社会である。だが純粋に地球の中にあるのではなく多次元的に存在すると言った方がよい。つまりただ単純に地球の中にあるのではないのである。鑑の様なものであろうか。
 この世界では地球のそれとは全く違った技術が存在している。魔術や錬金術等がその一つである。そしてそれの集大成と言えるのがラングラン王国の兵器魔装機であった。この魔装機により世界を守ろうと考えていたのだ。これにはラ=ギアスを滅ぼすと言われる邪神ヴォルクルスの話があった。
 しかしこれが仇となった。あまりにも強力な魔装機はその存在だけで脅威とみなされたのだ。そしてそれが遂にはシュテドニアス共和国のテロ、及び侵攻に繋がった。
 この騒ぎの中で国王アルザール=グラン=ビルセイアは死亡し後継者であり王国の重鎮であったフェイルロード=グラン=ビルセイアは行方不明となった。シュテドニアスはそれを好機と見てラングランの大部分を瞬く間にその掌中に置いた。だがそれも束の間のことであった。ここでラングランに救世主が現れるのである。
 カークス=ザン=ヴェルハルビア。かっては家柄だけで将軍にまでなったと陰口を叩かれるような人物であったがその彼が兵を率いシュテドニアス軍を次々と破ったのだ。これを見て元々ラングランとの戦いに消極的であったシュテドニアスの議会及び世論は反戦に傾いた。そして侵攻軍に向けられる戦力はさらに減少した。
 だがそれでもシュテドニアス大統領ゾラウシャルドは諦めなかった。彼は元々軍人であり軍部や軍事産業をバックとしていた。その彼がおいそれと戦争を止める筈がなかったのである。そして彼は尚も戦いを主張し半ば強引に戦争を続けさせた。しかしシュテドニアス軍の劣勢は次第に明らかとなっていった。
 それに対してラングラン軍の攻勢は順調であった。行方不明であったフェイルロードが戻り、魔装機も揃った。中でもとりわけ四機の魔装機である魔装機神が全て揃っていたのは大きかった。一時行方知れずであった彼等が戻ったことによりラングラン軍の優勢は明らかとなり遂には王都ラングランまであと一歩のところまで来ていた。
「遂にここまで来たな」
 今ラングラン軍は王都のすぐ側に陣を敷いていた。そこには多くの魔装機がある。その中の赤い拳法着の男が目の前の王都を見ながら言った。
 彼の名を黄炎龍という。元々地上人であり中国で体育教師をしちえた。だがラ=ギアスに召還され今は四機の魔装機神の一つであり炎を司るグランヴェールのパイロットを務めている。魔装機神のパイロットの中でもリーダー格である。
「あれがラングランだね」
 その隣にいる金色の長い髪に青い瞳を持つ整った顔立ちの少女が
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