第一話 魔装機神
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が入った。
「ん、あんたは誰だい?」
「シモーヌ。シモーヌ=キュリアンさ」
女はそう答えた。
「ザインのパイロットやってるんだ。宜しくね」
「ザイン!?」
彼はそれを聞いて少し戸惑った。
「ああ悪い悪い、知らなかったね」
シモーヌはそれを聞いて返答した。
「あんたの目の前の紫の魔装機だよ」
「紫の・・・・・・」
見れば円盤に似た形の魔装機があった。
「その丸いのがか」
「ああ、そうだよ」
シモーヌの気さくな声が返って来た。
「あたしのザインは接近戦が得意なんだよ。これだけ言えばわかるね」
「ああ」
「だったら話が早いね。後ろは頼むよ」
「了解」
彼はそれを快諾した。
「後ろは任せといてくれ。これでも連邦じゃパイロットだったからな」
「へえ、そうだったんだい。道理で操縦が上手いと思ったら」
「だから安心してくれ。こっちもフォローは頼むがな」
「了解」
シモーヌの声には微笑が含まれていた。
「じゃあそろそろ行くよ。敵さんのお出ましだ」
「敵」
目の前に自軍のそれとは形が異なる魔装機が大勢姿を現わしてきた。数はこちらと同じ位であった。
「戦闘開始さ。いいね」
「おう!」
彼は強い声で頷いた。そして他の機と共に散開する。
「行くぜ」
マサキの声が通信に入る。
「こいつ等を蹴散らして王都を奪還するんだ!」
「よし!」
「了解」
他のパイロット達がそれに応える。皆戦闘態勢に入る。
「全軍攻撃開始!目の前の敵を撃破せよ!」
通信にフェイルの声が入った。それを受けてラングランの魔装機が一斉に攻撃に入った。
「よし!」
まずは銀色の鳥にも似た外見の魔装機が前に出る。マサキの乗る風の魔装機神、サイバスターであった。
サイバスターは信じられない速さで敵の中の躍り込む。攻撃は全てかわす。
「何て動きだ」
タダナオはそれを見て思わず驚嘆の声を漏らした。
「マサキの奴あんなに操縦が上手かったのか」
「それだけじゃないよ」
ここでまたシモーヌの声がした。
「見ときな。こっからが凄いんだからね」
「こっから」
サイバスターは敵の真っ只中に入っていた。少女に似た外見のロボットもそこにいた。
「あのロボットは」
「あれはヴァルシオーネっていうんだよ」
「ヴァルシオーネ」
「そうさ、あれはリューネの乗ってるロボットだよ。魔装機じゃないけれどね」
「リューネ?魔装機じゃない?」
「ああ悪い、それは聞いていなかったね」
ここでシモーヌの詫びの言葉が入る。
「詳しい話は後でね。今は戦争だからね」
「ああ」
彼はその言葉に頷いた。
「まあ見ておきな。こっからが凄いのは本当なんだから」
「わかった」
タダナオはそれに従い戦場に目を戻した。サイ
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