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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第一話 魔装機神
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ですね」
「ええ。機動力もあるし。かなりの自信作なの」
 ウェンディはそう言って微笑んだ。
「これならどうかしら」
「そうですね」
 彼はその魔装機を見ながら答えた。
「接近戦もできそうですし。じゃあこれにします」
「わかったわ。では乗ってみて」
「はい」
 彼はそれに従いジェイファーに乗り込んだ。まずはコクピットの中を見回した。
「へえ、中はヘビーガンと似ていますね」
「あら、そうなの」
「ええ。これだと操縦し易いや」
 そう言いながらハッチを閉めた。
「じゃあ行って来ます」
「えっ、もう行くの?」
「はい。もうそろそろ出撃の時間でしょう」
「それはそうだけれど」
 周りでは既に他のパイロット達が乗り込みはじめていた。中には起動しはじめているものもある。
「だから行きますよ。俺もパイロットですから」
「テスト飛行もなしで!?」
「テスト飛行ならしますよ」
 すぐに声を返した。
「戦場でね」
 その声はあまりにもはっきりとしたものでありウェンディもとやかく言うことはできなかった。
「大丈夫ね」
「ええ。操縦は」
「危なくなったら何時でも戻るのよ」
「脱出装置が着いているんでしょう?大丈夫ですよ」
 だが彼の返答は変わらなかった。
「それはそうだけれど」
「ですから心配無用。それでは」
 ジェイファーが起動をはじめた。ゆっくりと動き出す。
「行って来ます」
 既に他の魔装機は全て出撃していた。残るはジェイファーだけであった。
「気を付けてね、本当に」
「はい」
 流石にこの時の声はしっかりとしたものであった。軽いものではなかった。
「ではこれで」
 ジェイファーは飛び立った。そして他の魔装機の後をついて行った。
「本当に気をつけてね」
 ウェンディはそんな彼を見送っていた。何処か弟を見守る姉の様な顔であった。

 魔装機は四機の魔装機神とヴァルシオーネを先頭に王都ラングランに向かっていた。
 その次にシモーヌ達の乗る魔装機、そして一般のパイロット達が乗る量産型の魔装機が続く。全部で百機は越えていた。
「おお、かなり多いな」
 タダナオは空を飛ぶその魔装機達を見てそう呟いた。その声は何処か上機嫌なものであった。
「おお、来たか」
 通信に声が入った。マサキのものであった。
「ジェイファーに乗ったんだな」
「ああ」
 彼はそれに答えた。
「ウェンディから聞いていると思うがそれは遠距離戦が得意だ。俺達のフォローに回ってくれ」
「了解」
「もうそろそろ敵が来るからな。悪いが俺達のところにまで来てくれ」
「おう」
 彼はそれに従い速度を上げた。そして量産の魔装機を追い越して前面に出た。かなりの速さでありすぐに前に出た。
「あ、来たね新入り」
 そこに女の声
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