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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第一話 魔装機神
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として期待されていた。勤勉であり生真面目な人物として知られている。そして人望も篤く将来を期待された人物であった。
 だがこの度の戦乱で一時その消息が途絶えた。しかし彼はすんでのところで部下達に救い出されており今はこうしてラングラン軍を率いシュテドニアス軍と戦っている。将としても優れている。
 そしてその魔力も突出したものである。ラングランにおいては王となるべき者はある程度以上の魔力を持っていることが要求される。儀式等に必要だからだ。そして彼はそれにおいても及第していた。ラングランにマサキ達地上人を召還したのは彼であった。
「フェイル殿下が呼んだんじゃねえのか?」
 ようやくテントに入ったマサキは彼に尋ねた。
「私が?」
「ああ。殿下位しかいないだろう。ここに地上人を召還できるのは」
「確かにそうだが」
 だが彼の顔は訝しげであった。
「私は今は地上人を召還してはいないが」
「あたしで終わりだって言ってたわよね」
 ここでミオが話に入って来た。
「何だって!?じゃあ」
「俺はどうしてここに来たんだ」
 タダナオはそれを受けて首を傾げさせた。
「どうやってここに連れて来られたんだ」
「残念だが今はそれについてはわからない」
 ヤンロンが彼に対してそう述べた。
「だがこの戦いが終われば地上に帰そう。今は流石に無理だが」
「戦いか」
 それを聞いたタダナオの表情が変わった。
「今からはじまるのかい?」
「そうだ」
 フェイルが彼に答えた。
「今から王都を奪還する。その為の戦いだ」
「さっき聞いたシュテドニアスとの戦いだな」
「ああ。遂にここまで来たんだ」
 マサキは感慨深そうにそう語った。
「シュテドニアスの奴等め、吠え面かかせてやるぜ」
「ふうん」
 タダナオは彼の横顔を見ながら考え込んでいた。
「だったら少しでも人手が必要だな」
「ああ」
 マサキはそれを認めた。
「何で王都奪還だからな。向こうもかなりの兵力を投入して来る」
「おそらくこの戦争のターニングポイントとなるだろう。少しでも戦力は欲しいところだ」
 ヤンロンもそう述べた。
「兵力においては互角、だからこそ難しい」
 フェイルの隣にいる赤髭の男がそう言った。鋭い眼光が印象的である。
「我等には魔装機がある。だがそれだけで勝てるとは容易には思ってはならないだろう」
「カークス将軍の言う通りだ」
 これにフェイルも同意した。
「今の我々にはあまり予備兵力もない。負けたら後がないのだ」
「そうなのか」
 タダナオはそれを聞きながら考え込んでいた。
「だったら俺も参加させてくれないか」
「何っ!?」

 これを聞いたそこにいた者全員が思わず驚きの声をあげた。
「少しでも人手がいるんだろう?じゃあ手伝わせてくれよ」

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