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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第一話 魔装機神
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「ご期待あれ」
 見ればカモノハシ達であった。しかし普通のカモノハシではない。
 何と服を着ている。妙に洒落たタキシードに蝶ネクタイである。そして髪の毛まである。
「いや、いい」
 だがヤンロンはそれを断った。
「どのみちこの基地の中からは出られない。近いうちに誰かに連れられて来るだろう」
「そういうものかしら」
「ああ。だから放っておこう。しかしミオ」
「何?」
 ここでヤンロンの目が変わった。
「そのファミリアは何とかならなかったのか」
「仕方ないじゃない。あたしの深層心理にあるんでしょ。そうしたらこれになったの」
「そうか」
 何故かヤンロンはあまり何も言おうとしない。
「あのヤンロンにしては珍しいね」
「やっぱり苦手なものあるんだ」
 シモーヌとベッキーはそんな彼を見てヒソヒソと話し込んでいる。
「まあここは殿下と将軍が来られるまで少し待とう」
「了解」
「わかった」
 そこにいた魔装機のパイロット達はそれに賛成した。
「しかしマサキは」
 シモーヌはここで苦笑しながら言う。
「何時まで経っても子供ね」
「おや、惚れたかい?」
 ベッキーがそこにすかさず突っ込みを入れる。
「ば、馬鹿言ってるんじゃないよ」
 その言葉に顔を赤くさせるシモーヌであった。

 その頃基地内をうろつく一人の少年がいた。白いジャケットに青いズボンという出で立ちのアジア系の少年であった。だが顔立ちは年齢より少し上に見える。
「マサキ、早く言った方がいいニャ」
 その足下にいる黒い猫が彼に言った。
「そうだよ。もしかしてまた道に迷ったの?」
 同じく足下にいる白い猫も言う。見れば二匹の猫がいる。
「うるせえ。いいから俺に任せてろ」
 黒い猫にマサキと呼ばれたその少年は少し怒った声でそれに答えた。彼の名はマサキ=アンドー。四機ある魔装機神の
一つサイバスターのパイロットである。日本人であり他の魔装機のパイロット達の多くと同じくこのラ=ギアスに召還されたのである。
「この道で正しい筈なんだ、絶対な」
「そう言っていつも迷ってるニャ」
「こんなところでどうして迷うんだよ。おいらそれが不思議でならないよ」
「いいから黙ってろ」
 マサキはそれに対して怒った。
「クロ、シロ」
 そして二匹の猫達の名を呼んだ。
「とにかく辿り着けばいいんだ。わかったな」
「あ〜〜あ、またそんなこと言って」
「何ならおいら達が案内しようか?」
 クロとシロは彼のその言葉に呆れてしまっていた。
「とにかくだ」
 それをあえて無視してマサキは言った。
「誰かに聞こう。そうすればすぐだ」
「それ最初にあたしが言ったよ」
「おいらも。本当に人の話聞かないんだから」
「・・・・・・いいから黙ってろ」
 マサキは
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