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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第一話 魔装機神
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なかったから」
「無口かららね、あんた」
「うむ」
 彼はここで何故か頷いた。
「まあそれがゲンちゃんのいいところだけれど」
 ここでツインテールをした日本の女子高生の制服を着た少女が話に入って来た。
「ミオ、あんたは喋り過ぎ」
 シモーヌは彼女にはこう言った。
「もうちょっと落ち着きな、折角顔は可愛いんだから」
「えへへ」
 ミオはシモーヌにそう言われ思わず笑った。
「綺麗な薔薇には棘があるのよ、シモーヌさんと同じで」
「あんたはどちらかというとワライダケね」
「えっへん」
「そこは威張る場面ではないぞ」
 今度は頭にターバンを巻いた浅黒い肌の男が言った。見れば口髭を生やしている。
「どうも最近の日本人は落ち着きがない。困ったことだ」
 彼は嘆かわしいといった顔でそう呟いた。
「それはここにいる女全員そうだろうに」
「そうそう。アハマド、あんたは固いのよ」
 シモーヌとベッキーは彼に対して共同戦線を張ってきた。
「そんなのだから今でも独身なのよ」
「結構なことだ」
 だが彼はそれを気にはしていない。
「俺は俺に相応しい敬遠な女性しか好きになれないからな」
「・・・・・・アハマドさんに合う女の人ってどんな人なんだろう」
 プレセアはそれを聞いて首を傾げていた。
「アハマド、そんなことだからお主はいかんのだ」
 そんなアハマドをスキンヘッドの男が嗜めた。
「わしのように柔軟な考えを持つがよい。それこそが御仏の思し召しぞ」
「チェアン、あんたは柔らか過ぎ」
「というか破門されてるでしょうが」
「むむむ」
 これを受けてさしものチェアンも沈黙してしまった。
「まあ私は釣りさえできれば」
 大人しそうな外見の黒人の青年がぽつりと呟いた。
「デメクサはねえ」
「朴念仁過ぎるわ」
「そうでしょうか」
 だが彼はそれを意に介してはいなかった。
「そういえばテュッティもいないわね」
「そういえばそうだな」
 ここでポツリと呟いたリューネにヤンロンが答えた。
「御主人様でしたら」
 だがテントの端に控える二匹の狼のうち一匹が口を開いた。
「フェイルロード殿下を御呼びに行っておられます」
「ザシュフォード様は御父上を」
「あ、そういえばザッシュもいないわね」
「子供はもうお休みの時間かと思ったわよ」
「シモーヌさんとベッキーさんは少し大人過ぎると思う」
 ここでプレセアがポツリと呟いた。
「殿下と将軍はわかったが」
 ヤンロンはまだ顔が晴れなかった。
「マサキは何処へ行ったのだ」
「あたし探して来ようか?」
 ここでミオが名乗りを挙げた。
「いや、師匠が出る幕やおまへんで」
 するとここでミオの影から三匹の小さな生物が出て来た。
「そう、ここはわて等にお任せを」

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