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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第一話 魔装機神
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いよ」
 リューネは渋々といった様子であるが立ち上がった。そしてヤンロンと共にそこから姿を消した。

 作戦会議は陣にある大型のテントの中で開かれた。その中に円卓と椅子がそれぞれ置かれていた。
「マサキは?」
 ヤンロンはテーブルにいるメンバーを見回した後で問うた。
「ええと、お兄ちゃんは」
 その中に座る金色の髪に青い瞳を持つ小柄で可愛らしい少女が辺りを見回しながら口を開く。
「また迷ってるんじゃないかなあ」
「やれやれ、またなのね」
 隣にいるブロンドのショートヘアをした女が呆れた様に声をあげた。見れば少々きつい顔立ちながらスラリとした身体を持つ美女である。
「マサキの方向音痴にも困ったものね。プレセアも大変ね」
 そして彼女は少女に声をかけた。
「いえ、それ程でも」
 プレセアと呼ばれたその少女はそれを否定した。
「いつものことですから」
 だがシニカルな言葉は忘れなかった。
「確かシモーヌさんとここで再会された時もお兄ちゃん道に迷っていたんですよね」
「ああ」
 そのブロンドの女性、シモーヌは苦笑しながらそれに答えた。
「王都陥落の後暫くゲリラ戦をやっていたんだけれどね。ベッキーと一緒に」
「あいよ」
 ここで赤い髪の大柄の女性が気さくな声で応えた。
「二人でね。あの時は結構大変だったねえ」
「そう、そして一番大変だったのがあいつに会った時だった」
 シモーヌはそこで左の肘をテーブルに着いて顎に手を当ててそう言った。
「何でかわからないけれどあたし達が敵に襲撃を仕掛けようとしたら前にいきなり出て来てね。それで大暴れして」
「あたし達も見つかってね。まあそれでも戦いは勝ったんだけれど」
「死ぬかと思ったわ。あいつ他の敵の部隊のところにまで行ってそいつ等まで引き連れていたんだから」
「まあそれはあいつが一人でやっつけたけれどね」
「相変わらずなんだ、お兄ちゃん」
 プレセアは二人のそんな話を聞いて完全に呆れていた。
「まああいつらしいといえばあいつらしいな」
 ここで黒い髪をして左眼に特殊なスカウターを付けた男が言った。
「ファングさん」
「だがそれで戦いには勝ったけれどね。その後か、あんたに会ったのは」
「ああ、そうだったな」
 ファングはシモーヌに答えた。
「シュテドニアスの奴等を追っていたんだったな。ゲンナジーと一緒に」
「あれ、そういえば」
 ここでベッキーがあることに気がついた。
「ゲンナジーは何処!?確かここにいる筈だけれど」
「いるぞ」
 ここで低く重い声がした。見ればベッキーの横にいかつい顔で角刈りをした男が座っていた。彼がゲンナジー=コズイレフである。
「あ、あんたいたんだ」
「最初からな。悪かったな、存在感がなくて」
「あ、いや御免。しゃべって
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