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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第一話 魔装機神
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彼はそれを受けてこう言った。
「やはりここは地上とはかなり違っているようだな」
「ああ」
 マサキはそれに答えた。
「成程な」
 タダナオはここでこのラ=ギアスに興味が湧いているのを感じていた。
「ところで戦いはどうなった?」
「ん?もう終わったぜ」
 見ればシュテドニアス軍は撤退している。ラングラン軍はフェイルの指示に従い彼等をあまり追わず王都の確保に回っていた。戦いは終焉していた。
「これで王都が俺達の手に戻ったんだ」
「そうか、それは何よりだ」
 タダナオはその言葉を聞いて微笑んだ。
「御前さんもこれで帰れるな」
「それなんだが」
 彼はここで言った。
「暫くここにいてもいいか?」
「ん!?何でだ」
「いや、ちょっとな」
 そう言って苦笑いする。
「まあ気が変わったとだけ言っておこうか。いいだろ?」
「俺はいいけれどよ」
 だがマサキの声はいささか困った様子であった。
「御前さんの軍の方は大丈夫なのかい?」
「ああ、それか」
 彼はそれについて答えた。
「実は当直の後長期休暇に入る予定だったんだ」
「どれ位だ?」
「実質的には退職に近いな。実は上司と揉めちまってな。それも環太平洋区の長官とだ」
「岡長官か?あの人はそんな悪い人じゃねえだろ」
「知ってるのか」
「ああ、まあな。昔ロンド=ベルに協力していた関係でな」
「へえ、あんたロンド=ベルにいたんだ」
「バルマー帝国の時だけれどな。あの時はあの人にも色々と世話になったよ」
「確かに岡長官だったら問題はなかっただろうな」
 彼の声が曇った。
「人でも変わったのか!?」
「ああ。よりによって三輪長官だ。知ってるか!?」
「いや」
 マサキはそれには首を横に振った。
「一体どんな奴なんだ?」
「それは後で話す」
 タダナオは何か嫌なものを思い出したような声でそう答えた。
「とりあえず戦いも終わったしそっちの殿下や将軍に暫くここにいたいと申し上げたいんだが」
「それなら」
 マサキはそれに応えた。
「俺が殿下や将軍に言っておくぜ。一緒に行くか?」
「ああ、頼む」
 タダナオはそれに頷いた。
「じゃあ行こうぜ。どちらにしろ殿下のところには勝利報告で行かなくちゃならねえからな」
「わかった。じゃあ一緒に行くか」
「おう」
 こうして彼等はフェイルの下に戻って行った。そしてタダナオは暫くラ=ギアスい留まることとなったのであった。

 王都での戦いの結果はすぐにラングラン各地に伝わった。それはこの大陸の片隅にまで伝わっていた。
「御主人様」
 その片隅にある暗い神殿の奥でかん高い声が聞こえてきた。
「ラングラン軍がシュテドニアス軍に勝っちゃいましたよ」
 青紫の小さな小鳥が話していた。可愛らしい外見である
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