第一話 魔装機神
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ーヌの表情が変わった。
「今度はヤンロンかい。速いね」
「ヤンロン!?人の名前かい!?」
彼はそれを聞いて首を傾げた。
「それとも魔装機か」
「人の方だよ」
シモーヌはまた答えた。
「あの赤い魔装機神グランヴェールのパイロットさ」
「あれのか」
前ではその赤い魔装機神が出て来ていた。やはりその動きは俊敏で敵の攻撃を見事にかわす。
「見え見えなんだよ!」
ヤンロンはコクピットの中で敵の攻撃をかわhしながら叫んでいた。
「焼き尽くせ・・・・・・」
そしてグランヴェールの前方に炎が宿った。
「メギドフレイム!」
それは複雑な線を描いて敵に襲い掛かる。そして先の四機の攻撃でダメージを受けている敵機をさらに痛めつけた。
「今度は火か」
「ああ。グランヴェールは火を司るからね。攻撃もああしたものになるんだよ」
「そうなのか」
「サイバスターは風、ガッテスは水、ザムジードは土を司るのさ」
「精霊の力だな」
「ああ、そうさ。そしてそれは全ての魔装機にも言える」
「ということは俺が今乗るジェイファーも」
「そう、あんたのは火の魔装機だ。だから攻撃力はかなりのものなんだ」
「そうだったのか」
「そしてあたしのこのザインはね」
彼女はそう言いながらザインを前に出してきた。その瞬間であった。
「なっ!?」
それを見たタダナオは思わず声をあげた。何とザインが姿を消したのである。
「驚いたかい?」
シモーヌの声が入って来た。
「ザインは水の魔装機の一つ。隠れる能力が高いんだよ」
「そうなのか」
「じゃあ行くよ、あたし達も攻撃開始だ」
「ああ」
「隠れてるけれどね、中には見える奴もいる。そうした連中を頼むよ」
「わかった」
見ればタダナオ葉次第にそのザインがおぼろげながら見えるようになってきていた。それが何故なのか彼はまだよくわからなかった。
ザインは敵の中に切り込んで行く。他の多くの魔装機もだ。
「よし」
タダナオはそれを見て両肩の砲を動かした。そして彼も攻撃に向かった。
「行くよ!」
ザインをはじめとしてラングランの魔装機達が敵に突っ込む。既にダメージを受けているシュテドニアス軍には彼等を防ぐことは出来なかった。為す術もなく撃ち落されていく。
「また凄いな」
タダナオは目の前のその光景を見て思わずそう呟いた。
先程の四体の魔装機神とヴァルシオーネもいた。彼等の戦いは一際凄まじいものであった。
周りの敵機を剣や奇妙な形をした飛び道具で次々と撃ち落していく。まるで寄せ付けない。それを見て彼も負けてはいられないと思った。
「俺も・・・・・・!」
リニアレールガンを放った。目標は丁度目の前にいる一機の敵機であった。
砲から白い光が放たれる。そしてその光が敵を撃
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