第一話 魔装機神
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バスターから緑の光、そしてヴァルシオーネから赤い光が発せられていた。
「あれは」
タダナオがそれを見て何かを言おうとしたその時である。その二色の光が辺りを覆った。
「いっけええええぇぇぇぇ、サイフラアッシュ!」
「サイコブラスターーーー!」
二人は同時に叫んだ。そして二色の光が彼等の周りを支配した。
光はすぐに消えた。それが消えた時彼等の周りのシュテドニアス軍の魔装機は皆傷を受けていた。
「広範囲への攻撃兵器か」
「そうだよ」
再びシモーヌから通信が入って来た。
「あれが魔装機神の力なんだよ」
「凄いな」
「ヴァルシオーネは違うけれどね。けれど凄い力だろう」
「ああ。あんなのがあったらそうそう負けはしないな」
「確かにね」
シモーヌはそれを聞いて笑った。
「けれどあの二機だけじゃないよ」
「そうだったな」
タダナオはそれを受けて答えた。
「あと三機あるんだろう」
「そうさ、それもよく見ておきな」
「わかった」
そう話をする彼等の前に新たに二機の魔装機神が姿を現わした。
右にいるのは青い魔装機、左にいるのは黄色い魔装機であった。
「あれは」
「右にいるのがガッテス、左にいるのがザムジードさ」
またシモーヌが答えた。
「ガッテスとザムジード」
「そうさ、どちらも強力な魔装機神だよ」
「あれも魔装機神か」
「ああ。見てな、どちらも凄いから」
「ふうん」
見れば互いに距離を開けている。そしてサイバスターとヴァルシオーネは既に敵の中から離脱していた。
「ケルヴィンブリザーード!」
「レゾナンスクエイク!」
二人の女性の声がした。だがその声の質は全く違っていた。
ガッテスから聞こえるのは澄んだ美しい大人の女性の声であった。それに対してザムジードからの声は可愛らしい少女の声だった。
「両方共乗っているのは女性みたいだな」
「そうさ。ガッテスに乗ってるのはテュッティ、ザムジードがミオさ」
「テュッティさんって美人なんだろうな」
ここで彼はふとこう呟いた。
「ああ、その通りさ」
シモーヌはそれにすぐに答えた。
「金髪に青い目のね。まああたしにはかなわないけれど」
「へえ、あんたも美人さんなんだ」
「そうさ」
ここでコクピットのモニターの一つに顔が入って来た。ショートのブロンドの女性、シモーヌであった。
「これでわかったかい?」
「ああ」
タダナオはそれに微笑んで答えた。
「じゃあ俺の顔もわかったな」
「まあね」
シモーヌは左目をウィンクしてそれに応えた。
「どんな顔してるかと思ったらいい顔してるじゃない。この戦いが終わったらお別れなんて寂しいね」
「ははは、そうか?」
「まあそれは後でじっくりと話すことになるね。おや」
ここでシモ
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