第63話 古き縁に導かれ
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「その服装では主であるこの私が侮辱されるのだ。だから、私のためと思って好きな服を買うといい」
私は泉に優しく言いました。
彼女の服選びは沙和に任せればいいでしょう。
「正宗様がそうまで仰るのなら・・・・・・」
泉は凄く申し訳なさそうに言いました。
私は使用人の方を向きました。
「女中に言って満寵の服を用意するように言ってくれ。今日のところは女中の服で構わないから持って来てくれるか」
「はい、畏まりました。急いでご用意いたします」
彼は駆け足で去って行きました。
少し言い過ぎましたかね。
後で彼に声を掛けることにしましょう。
「泉はお腹は減っていないか。私は空腹で死にそうだ。もう夕餉の時刻だからつき合ってくれ」
私は彼女を連れて食堂に移動し、夕食と会話を楽しみました。
私は泉との出会いを通して、人の出会いとは数奇なものだなとつくづく思いました。
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