08 マグニス―みくだすものたち―
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「子を思う親……か……」
ロイドとコレットがドアの事を話していた。
子の無事を願わない親なんているはずないとコレットは言っていた。
「なぁ、風の親はどんな人なんだ?」
俺の呟きが聞こえたのかロイドが話しかけてくる。
「分からない……」
「分からない?覚えてないじゃなくて?」
ジー二アスが質問してくる。
「生まれた時に親はいなかった」
「どう言う事だ?」
ロイドが首を傾げる。
「そのまま。この世界に生まれた時、親はいなかった。召喚獣達はいたが……」
「召喚獣が親って事?」
ジー二アスの言葉を聞いてイヴが姿を現す。
『違うわよ。本来風と私達召喚獣は主従関係。だけどこいつはそれを嫌がって家族になったの』
「風はイヴ達の事、とっても大切に思っているもんね!」
コレットがそう言い俺は頷くとイヴは顔を真っ赤にした。
『あ、あああ、あんた達ね!こんな人のいる所でそんな恥ずかしい事言わないで!そ、それに……大切に思われてる事くらい……わかってるわよ……』
最後の方はどんどん声が小さくなって聞こえなかった。
もじもじとしていたイヴは、はっとなり。
『と、とにかく!恥ずかしい事言わないで!わかった?』
「恥ずかしい事だったの?ごめんね。気付かなくて……」
落ち込むコレット。
『謝って欲しいわけじゃなくて、ああもう、そんな落ち込まないでよ。私が悪かったわ……』
結局何の話だったか分からなくなってしまったが、重たかった空気は少し和らいだ。
そして俺達は人間牧場に向かう。
人間牧場前。
ニールと合流する。ニールは俺達の顔を見て大体察したようだ。
とりあえず侵入できそうな場所を探し、ドアから教えてもらった暗証番号で中に入ることに成功。
途中、ソーサラーリングが変化したり捕まった人達を発見してニールが残ったりした。
そして進んだ先にショコラを見つける。
ショコラはディザイアンに襲われかけていた。
「アルマ」
「キュ!」
素早くアルマが飛び出しショコラとディザイアンの間に入り、ディザイアンの攻撃を防ぐ。
「ナイス!アルマ!」
「そのままショコラを頼んだぜ!」
「キュウ!」
ロイドとジー二アスの声にアルマは嬉しそうに答える。
「今のうちに行くぞ!」
クラトスの言葉が戦闘の合図となり、戦いは始まった。
相手は普通の鞭使いとボウガンを持っている奴、魔法使いがいた。
狭い通路に苦戦しながらも特にひどい怪我をする人もなく倒せた。
その後、俺達はショコラに礼を言われ、道案内してもらう事になった。
危険なので一応ショコラのボディーガードをアルマに頼む。
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