TURN53 ハワイの戦いその八
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「いいな、これも予定通りだ」
「はい、わかりました」
「それでは」
秋山と日本は東郷のその言葉に応える。そうして。
空母から艦載機が次々と発艦していく。それぞれの空母の艦橋でそれを見る小澤と南雲はそれぞれこう言った。
「編隊を組むのは空母の上でなくてもいいですよ」
「敵に進みながらそうしたらいいよ」
「その方が時間を短縮できます」
「ただし、確実に組んでくれよ」
こう発艦していく艦載機のパイロット達に言う。
「そしてまずは敵の空母を叩いて下さい」
「甲板を狙うんだよ、特にエレベーターのところをね」
それで敵の艦載機を出せなくするだけではなかった。
「エレベーターの下に弾薬庫があります」
「そこを潰せば一気に撃沈できるからね」
「出来るだけ一隻でも多くの空母を沈めて下さい」
「他には目をくれなくていいよ」
戦艦や巡洋艦よりも今は空母を沈めろというのだ。そして実際に。
発艦した太平洋軍の艦載機達は敵の空母に殺到する。不意を衝かれたガメリカ軍はまだ艦載機を出せてはいなかった。
護衛のない空母はまさに銀河の的だ。無防備だけでなく的としても大きい。これだけ攻めやすい相手もなかった。
そのエレベーターを狙って魚雷を放つ。魚雷は上から空母の甲板、そのエレベーターのところを狙ってだった。
次々に命中し炎をあげる。ガメリカ軍の艦艇は頑丈でダメージコントロールがいいのでおいそれとは撃沈しない。だが。
「空母ヨークタウン発艦不能!」
「ホーネットもです!」
「レキシントン、サラトガ大破!」
「エンタープライズ航行不能になりました!」
「ま、まさか機動部隊が」
これにはキャロルも驚愕の顔になる。決戦の為に用意した大規模な機動部隊がまさに今次々にやられていく。
損害は一秒ごとに増えていく。その有様を見て言うのだった。
「そんな、これじゃあ」
「駄目です、今の攻撃で」
「機動部隊はほぼ壊滅しました」
「撃沈された空母こそないですが」
「その全てが」
戦闘不能に陥ったというのだ。
キャロルにとっては計算外のことだった。しかも。
日本軍の戦艦達が主砲を動かしてきていた。何をしようとしているのは明らかだった。
アメリカがそれを見てキャロルに強い声で告げた。
「キャロル、こっちもだ!」
「砲撃用意ね!」
「そうだ、ちゃんとしてるな!」
「ええ、してるわよ!」
自分は保っていた。キャロルとてガメリカの国防長官だ。
それに相応しい資質はある、それでこうアメリカに応えたのだ。
「確かにイザベラも機動部隊も駄目になったけれどね」
「しかしまだ戦いは続いているんだ」
「ええ、だからこそね」
「反撃だ。ビーム攻撃だ」
「戦艦の数でも負けてはいないわ」
それは確かだ。やはり
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