第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(5)
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ひゅぁぁぁあああああ……」
まだ焼かれていなかったキン肉マンルージュの背後を、真・悪魔将軍プペは容赦なく焼いていく。
もう悲鳴を上げる力すら残っていないのか、キン肉マンルージュの悲痛な声は、途切れ途切れになっている。
「……うう……うぁあぅ……ぅ……」
キン肉マンルージュの口から声音が消えた。そしてキン肉マンルージュの全身から、力が失せる。
ぐったりと力を失ったキン肉マンルージュ。真・悪魔将軍プペは片手でキン肉マンルージュの胸ぐらを掴み、そしてそのまま持ち上げる。
「プペプペプペプペプペッ! 全身こんがりと、真っ黒く焼けたろう? 表も裏も、焼きむらなく、きっちりと焼いてやったわ! そして、あとはここだ!」
真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュの首に目線を移す。
「ここを焼けば、地獄の九所封じの完成だ」
ミーノは動揺を隠しきれない様子で、身を乗り出した。
「じ、地獄の九所封じ?! ですぅ!? キン肉スグル大王様と対決したゴールドマン版悪魔将軍が使った、悪魔の奥義! 超人が持つ9か所の急所を、9つの技で封じてしまう驚異の連続技なのですぅ!」
しかしミーノは腕組みをしながら、考え込む。
「でも……おかしいのですぅ。キン肉マンルージュ様は試合が始まってから、まだ8つも技を受けていないのですぅ」
真・悪魔将軍プペはミーノを馬鹿にするように、悪意のある笑い方で言葉を返す。
「デヴィルズエンブレイスとデヴィルズエンブレイス・リバースにて、こやつの全身を焼いたであろう? それで8つの急所を封じたのよ! デヴィルディスペアがあれば、いちいち9つの技を出さなくとも、一気に急所を封じてしまうことが可能なのだ」
ミーノは開口したまま、言葉を失った。
「でわ余が直々に、貴様を地獄へと招待してやろう。余のとっておきの技でな」
真・悪魔将軍プペは力を失ったキン肉マンルージュを、片手で真上へと投げ上げた。
「プペェッ!」
真・悪魔将軍プペ自身もキン肉マンルージュを追うように、真上へと飛び上がる。
そして、上空でふたりの身体が重なる。同じタイミングで、ふたりは下降を始めた。
真・悪魔将軍プペは片膝を折り、スネをキン肉マンルージュの喉元に食い込ませる。
「あああっとお! こ、これは! 悪魔将軍のフェイバリッドホールド! 地獄の断頭台の体勢だあ!」
「キン肉マンが戦ったゴールドマン版悪魔将軍が使っていた、文字通りの必殺技ですよ! キン肉マンはこの技を喰らったせいで、一生消えない傷を、体と心に刻まれたしまったのですよ! ああ……ッ! うら若き純情乙女なルージュちゃんが、この悪魔の技を喰らってしまうのでしょうか?! 傷ひとつない潔白な少女の身体を、悪魔の
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