第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(5)
[7/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は必死に距離をとろうとするが、二人の距離は少しづつ、確実に縮まっていく。
「悪魔将軍プペの時とはまるで別人だよ、真・悪魔将軍プペ……全然、隙が無い……なんだか素人の子供から、いきなり大人の達人にまで成長しちゃったみたいな……それくらいに差があるよお……」
キン肉マンルージュは動きに緩急をつけたり、フェイントを混ぜたりして、真・悪魔将軍プペを惑わそうとする。しかしそれでも、距離は縮まる一方である。
「プペプペプペプペプペッ! では参るぞ!」
真・悪魔将軍プペは突然、キン肉マンルージュに向かって走りだした。対するキン肉マンルージュは、とっさに反応して、逃げるように駆けだした。
しかし一瞬のうちに、二人の距離は詰められてしまう。キン肉マンルージュの目の前には、禍々しい姿の真・悪魔将軍プペがいる。
「喰らえい! デヴィルズエンブレイス!」
真・悪魔将軍プペは目の前にいるキン肉マンルージュを抱き締めた。
「き、きゃああああぁぁぁぁぁあああああッ!」
うら若き乙女の悲痛な叫びが会場中に響き渡る。乙女の悲鳴はあまりに痛々しく、ひどく苦しそうで、聞いているだけで胸が張り裂けそうになる。
“じゅぶぶぶわああぁぁああじゅぶりゅるるぅ”
キン肉マンルージュの身体から、まるで焼け焦げるような、溶かされているような、不気味で不快な音が響き渡る。そして真っ黒い煙が噴き出した。
「た、大変なのですぅ! 生粋の正義超人であるキン肉マンルージュ様にとって、デヴィルディスペアは大変な猛毒、劇物、超刺激物なのですぅ! このままではキン肉マンルージュ様は、デヴィルディスペアに焼かれて、溶かされて、跡形もなく消されてしまうのですぅ!」
真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュを抱きながら、肩を揺らして笑い上げる。
「プペプペプペプペプペッ! デヴィルディスペアで消滅か! そうしたいのはやまやまだがな。しかし腐ってもマッスルジュエルの適合者、デヴィルディスペアだけでは、こやつを消すには至らぬわ」
真・悪魔将軍プペは両腕を開き、キン肉マンルージュを解放する。
キン肉マンルージュはぶすぶすと細い真っ黒な煙を上げながら、その場に立っている。よろよろと、ふらふらとしながら、かろうじて立っている。
「プペプペプペプペプペッ! 悪魔の抱擁はまだ半分残っているぞ! そしてこれがもう半分だ!」
真・悪魔将軍プペは目の前にいるキン肉マンルージュの両肩を掴み、ぐるんとキン肉マンルージュを半回転させる。そして今度は背後からキン肉マンルージュを抱き締める。
「喰らえい! デヴィルズエンブレイス・リバース!」
“ぶじゅぶぶわああぁぁああぶじゅりゅるるぅ”
「き、きゃああ……うう……うああぁぁ……
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ