第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(5)
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魔将軍プペは、ばぁっと羽を広げて、叫び上げた。
「プペプペプペプペプペッ! これぞ真の悪魔の姿! 我は真・悪魔将軍プペなりい!」
激しく笑い上げながら、真・悪魔将軍プペは、背中の羽を折りたたんだ。
「キン肉マンルージュよ。ここからは真の悪魔の戦いというものを、存分すぎるほど存分に味あわせてくれるぞ」
様子が全くもって変わってしまった真・悪魔将軍プペを見て、アナウンサーは声を上げる。
「こ、これは! 悪魔将軍プペ、真の悪魔として、真・悪魔将軍プペとして、再降臨だあ! 全身真っ黒に染め上がったその姿は、まさに悪魔! 禍々しくも、どこか美しささえ感じてしまう、ひどく妖しい真・悪魔将軍プペ! 戦う前から、とてつもない強さであることが感じ取れます!」
アナウンサーに続いて、アデラ●スゴールドの中野さんもコメントする。
「これはまた、あからさまにパワーアップをしましたですねえ、真・悪魔将軍プペ選手! 確かにとんでもなく強くなってしまったように感じますですよ、はい。それも真の悪魔のなせるわざなのでしょうかねえ。とにもかくにも、キン肉マンルージュ選手、これは大ピンチですよ!」
ピンチな状況であるということは他の誰でもない、キン肉マンルージュ本人、そしてミーノが一番わかっていた。
「ミーノちゃん……どうしよう」
「真・悪魔将軍プペの全身を覆っているデヴィルディスペア……これはとても厄介なのですぅ……デヴィルディスペアの影響で真・悪魔将軍プペの攻撃力、殺傷能力は倍増……それどころか真・悪魔将軍プペに触れただけでも、こちらにダメージがあるのですぅ……つまり真・悪魔将軍プペに密着する必要がある技は、甚大なダメージを負ってしますのですぅ……例えパンチやキックのような打撃系の攻撃でも、かなりのダメージを負ってしまうのですぅ……」
ミーノは頭を抱えて、ひどく考え込む。しかし現状では、デヴィルディスペアの攻略法は見つかっていない。そのため手の打ちようがない。
「ミーノちゃん……この状況って、つまるところ……ダメージ覚悟で真・悪魔将軍プペを攻撃するしかないってことだよね……」
「そ、そうなのですが……でも、それではあまりにも……でも……はい、そのとおりなのですぅ……」
打つ手がないキン肉マンルージュとミーノをあざ笑うかのように、真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュに歩み寄る。
「プペプペプペプペプペッ! どうやら理解しているようだな、自分の置かれている状況を。プペプペプペプペプペッ! 便利であろう、デヴィルディスペアは。こうやって貴様に近寄るだけでも、立派に攻撃していることになる」
真・悪魔将軍プペはじりじりと、ゆっくりと、キン肉マンルージュとの間合いを詰めていく。キン肉マンルージュ
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