第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(5)
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プペは、まるで無邪気な子供のように、キャッキャッと騒ぎだした。そして、考え込む。
「うーん、うーん! どうしてくれようかなー、こいつー」
『……人形よ……』
悪魔将軍プペの頭の中で、ゼネラルの声が響く。
悪魔将軍プペは何事も無いかのように、変わらず騒ぎ続ける。が、ゼネラルの声にはちゃんと集中する。
『……人形よ……地上界で余が活動できるだけのデヴィルエナジーを溜め込むには、1日や2日では無理なようだ……時間が掛かりすぎるわ……人形よ……余の力の全てを、貴様に貸してくれる……無理を承知で言うぞよ……余の力、使えるものなら、使いこなしてみせい……』
それきりゼネラルの声はしなくなった。
「うーん、そっかー、そうなんだー。じゃあ、もう、だしおしみしなくても、いいだよねー」
悪魔将軍プペはぶつぶつと独り言を言いながら、すたんッと、リング中央に降り立った。
「いいこと、おしえて、あげよっかー?」
悪魔将軍プペは両手を腰に当てながら、身体を傾けて、キン肉マンルージュを見つめる。
そしてキン肉マンルージュの返事を待つことなく、勝手に話し出す。
「あのねー、アシュラマンってさー、マカイのクソヂカラ、つかうよねー」
魔界のクソ力と聞いて、キン肉マンルージュは話に集中する。
「マカイのクソヂカラってさー、じつはさー、ゼネラルがおしえたんだよー、アシュラマンにー」
悪魔将軍プペは、カーカカカ! と、アシュラマンの真似をする。
「でもさー、アシュラマンでもさー、カンペキにはつかいこなせなかったんだよー、マカイのクソヂカラー。ほんとのホントなピンチなときに、ちょこっとしか、つかえないんだよー。それにシゴキなんてさー、あいつはロンガイだよねー。マカイのクソヂカラのハツドウにシッパイして、デヴィルディスペアにくわれっちゃってさー」
悪魔将軍プペは頭部をくるくると回転させて、アシュラマンのファイスチェンジを真似している。
「でもねー、アクマショーグンはねー、つかいこなせるんだよー、カンペキにねー、マカイのクソヂカラー」
悪魔将軍プペがそう言うと、全身から真っ黒なオーラが噴出した。そして悪魔の暗雲、デヴィルディスペアに包まれた。
「プペプペプペプペプペッ! カクゴしておきなー! マカイのクソヂカラがハツドウしたアクマショーグンは、ベツジゲンのツヨさだからねー!」
悪魔将軍プペを包んでいたデヴィルディスペアが、徐々に晴れていく。そして、その姿があらわとなった。
悪魔将軍プペがまとっている鎧は、真っ黒に変色し、鈍く黒光りしている。そして薄っすらと、デヴィルディスペアが全身を覆っている。
背中にはデヴィルディスペアで出来た、悪魔の羽が2枚生えている。悪
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