第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(5)
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ッ”
そんな中、静かな着地音が、周囲に鳴り渡る。
キン肉マンルージュは傷ひとつない、まったく無事な姿で、リング上に着地した。
「プペェッ! そ、そんなバカなー!」
「あ、えええええ?! キン肉マンルージュ選手、無傷! まったくの無傷です!」
“あれ? う、うそ?! あんなめちゃくちゃな銃撃、避けきったの?!”
悪魔将軍プペと、アナウンサーと、観客達は、まったくの同時に、驚きの声を上げた。
そんな中、ミーノだけは、ホッと安堵の息をついていた。
「よかったですぅ。間に合ったのですぅ」
「ありがとう、ミーノちゃん。あの時、安全地帯について言ってくれなかったら、わたし、絶対にやられてたよお」
ゆっくりと立ち上がるキン肉マンルージュの手には、胸当てと同じくらいの大きさの、盾が握られていた。
「こ、これは一体、どういうことだあ! ミーノちゃん、解説お願いします!」
状況を理解できないでいるアナウンサーは、隣にいる解説者の中野さんにではなく、ミーノに解説をお願いした。
「え、えーとお、ですぅ」
ミーノは恥ずかしそうに、身体をもじもじしながら、解説を始める。
「マッスルジュエルがダイヤモンドの銃弾を防ぐことができるのは、既に実証済みなのですぅ。ということは、マッスルジュエルに身を隠せば、安全なのですぅ。つまり、これがマッスルジュエルの安全地帯なのですぅ」
観客達とアナウンサーは、なるほどと、頷く。
「でも、今のキン肉マンルージュ様には、先ほどの胸当てくらいの大きさまでしか、マッスルジュエルを変化させることができませんですぅ。そうなると、マッスルジュエルで身を隠すことは、到底無理、できませんですぅ」
観客達とアナウンサーは、それはそうだと、頷く。
「しかしながら胸当ての大きさしかなくても、一瞬であれば身を隠すことはできるのですぅ」
観客達とアナウンサーは、それは何だとばかりに、身を乗り出す。
「キン肉マンルージュ様は、胸当てを盾に変化させましたですぅ。この盾の面積内にキン肉マンルージュ様の身を隠すには、どうすばよいのか? それは盾に対して、身体を真横に向けてしまえばよいのですぅ。そうすれば盾にすっぽりと、キン肉マンルージュ様の身体が隠れるのですぅ」
観客達とアナウンサーは、なるほどなるほどと、大きく頷く。
「ですので、キン肉マンルージュ様はダイヤモンドの銃弾が飛んでくるのと同時に、盾を持ちながら飛び上がって、身体を真横にピンと伸ばしたのですぅ。これでキン肉マンルージュ様の身体は、盾に完全に隠れるのですぅ」
観客達とアナウンサーは、なるほどなるほどなるほどと、大きく大きく頷く。
「ちなみに銃弾は一直線に飛びますので
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