第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(5)
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突っ込んでいったルージュちゃんは、無謀だったんじゃなくて、勇気ある行動だった、ってことだよね?”
ミーノはクスッと笑んで、悪魔将軍プペを見つめる。
「観客の皆様は、どうやらわかっていらっしゃるようなのですぅ。どちらがおバカさんなのかを! ですぅ」
悪魔将軍プペは肩をわなわなと震わせながら、ぎりぎりと歯をならす。
「だ、だーれがバカだってえ? バ、バカっていうほうが、バカなんだよ! ……って、ボクがさいしょにいったのか、バカって……ちきしょー! なんなんだよ、もう! ほんとのホントに、もう、おこったぞー!」
悪魔将軍プペは全身に力を込め、踏ん張りながら身を丸める。すると、悪魔将軍プペの全身は、ダイヤモンドの汗でびっしゃりになった。
「ホントのギラギラじごく、みせてやんよー!」
キン肉マンルージュは、全身にゾクッとした悪寒を感じた。
「ッ! あ、あ、あ……ど、どうしよう、今度のは……避けられない……防げないよ……捨て身の特攻でも無理……」
悪魔将軍プペが繰り出す攻撃について、いちはやく気がついたキン肉マンルージュ。しかし、その攻撃の打開策が見つからない。
「プペプペプペプペプペッ! わかっちゃった? でもさー、わかったところでさー、どうしようもないよねー! プペプペプペプペプペッ! だからさー、しんじゃえよ、おまえー!」
攻撃を繰り出そうとしている悪魔将軍プペを見て、ミーノはとっさに叫び上げた。
「マッスルジュエルの面積の範囲内、それが唯一の安全地帯なのですぅ! とても狭い安全地帯ですが、なんとかその中に、入ってくださいなのですぅ!」
「マッスルジュエルの面積の範囲内? そんな……こんなちっちゃい胸当てなのに、どうすればいいの?」
ミーノの言葉を聞いて、キン肉マンルージュは困惑する。
「プペプペプペプペプペッ! ムダむだムダむだムダー! こんどのは、ゼッタイにさけられないよーだ!」
そう言って、悪魔将軍プペは、全身に溜め続けていた力を解放するかのように、一気に身体を開いた。
「プペプペプペプペプペッ! ダイヤモンドスプラッシュ!」
「マッスルプロテクション!」
悪魔将軍プペの全身から、全方向に向かって、無数のダイヤモンドが飛び出した。
同時に、キン肉マンルージュはマッスルジュエルを変化させる。
“ずがががががががぁぁぁあああああん”
縦横無尽に飛び交うダイヤモンドの銃弾。
凄まじく鋭い、そして恐ろしく硬い激突音が、周囲に響き渡る。
大量のダイヤモンドによる全方向射撃には、まったくもって隙がない。
“…………”
激突音が止むと、今度は無音とも言えるほどの静寂が、周囲を包み込んだ。
“すたん
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