第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(5)
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「キ、キン肉マンルージュ様ぁ! なのですぅ」
目の前で倒れ込んでいるキン肉マンルージュを、ミーノは心配そうに見つめる。
「キン肉マンルージュ様! し、しっかりなのですぅ! だ、大丈夫ですか? なのですぅ!」
ミーノの心配そうな声に、キン肉マンルージュは笑顔を向ける。そして、キン肉マンルージュは立ち上がろうとする。しかし、脚に力が入らず、腕はぷるぷると震えて、いうことをきかない。
「思った以上に……ダメージがあったよお……でも……大丈夫だよ……」
キン肉マンルージュはふらふらになりながらも、なんとか身体を起こし、無理やりに立ち上がった。
「ああっとお、これはキン肉マンルージュ選手、かなりのダメージがあるようだ。それもそのはず、あれだけ大量のダイヤモンドの銃弾を胸に受けてしまったわけですから、無事であるわけがありません」
アナウンサーのコメントに合わせるように、悪魔将軍プペは笑い上げながら話しだす。
「プペプペプペプペプペッ! ほんとにバカだよねー、こいつー。もうボロボロじゃん、おまえー」
「本当にバカだとお思いですぅ? だとしたら、あなたの方が、よっぽどのおバカさんなのですぅ」
笑い上げていた悪魔将軍プペから、一気に笑みが消える。そして無表情な顔で、ミーノを睨む。
「はあ? なにいってるの、おまえー。おまえもバカなのー?」
ミーノはため息をつきながら、あきれた様に話し始める。
「キン肉マンルージュ様は、悪魔将軍プペが何をしようとしているのか、誰よりも早く気がついていたのですぅ。散弾銃のように、無差別、不規則な、回避不能な攻撃をしようとしていると。そこでキン肉マンルージュ様は瞬時に判断したのですぅ。大量の銃弾が拡散してしまう前に、マッスルジュエルの胸当てで、全ての銃弾を受けてしまおうと……これはとても危険な賭けでしたが……でも、おかげで、致命傷となるようなダメージは無かったのですぅ」
ミーノの説明を聞いて、観客達がざわつく。
“確かに、拡散した銃弾を避けるのは不可能だよなあ。だったら、拡散する前に、全部の銃弾を受けちゃおうと思ったのかあ。かなりやべぇギャンブルだよ、その賭け”
“でも、マッスルジュエルって、悪魔将軍プペのダイヤモンドマグナムを防いでるんだよね? だったら、マッスルジュエルの胸当てには、ダイヤモンドの銃弾はきかないってことだよね?”
“そんなに単純じゃねえよ。ダイヤモンドマグナムは単発だけど、さっきのは散弾銃状態だぜ? もしかしたら、いくらマッスルジュエルでも、粉々に砕けてたかもしれないぜ?”
“肉を切らせて、なんとやらってヤツ? ルージュちゃん、ダメージは受けたけど、結果的には、賭けに勝ったんだよね? だったら、悪魔将軍プペに
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