大狩流の意地
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「分かりました。では北西から北東については十分に警戒をしてください。紗智さんたちにも偵察を続けるように伝えてください。」
「了解です。」
もなかは今までの修善寺とは違い十分に注意を払っていた。
それからすぐのことだった。
「紗智さんたちから通信です。北にはやさんを確認してとのことです。」
「分かりました。それでは私たちは南方面に行きましょう。そちらにあの西住さんがいるはずですから。」
これは西住さんを探すための罠だった。
「パンツァーフォー。」
進路を修正して動き始めた。
これを盗み聞きしていた私はみほにこの事を伝えたもちろん傍受何て言わずに追い込んだと告げた。
「私たちも本隊を潰しにいきますか。」
「了解です。梨華は指揮官のいる戦車から倒したい?それとも回りにいる戦車?」
絵里は狙いを定めるためにそんなことを聞いてきた。
私としては指揮官のいる戦車だけ残して追い詰めたいけど時間的には指揮官のいる戦車を狙うのが得策だから。
「指揮官のいる戦車だよ。絶対だからね。」
「わかりましたよ。」
「裕香。はやたちにも追い込むように伝えて。一気に決めるよ。」
「わかりました。」
これで終わりですね。
呆気ない。
「梨華。みほ達が見つけたって。」
「一様急ごう。」
だが急いだ意味はなく、
『修善寺女子高等学校全車両行動不能。大洗女学園の勝利です。』
試合が終了してから私はずっと考えていることの答えが分かった。
私も薄々思っていたことではあったが、今はもう私たちがいなくても大洗の戦車道はやっていけること。
みほが向こうから走ってくる。
はっきり言って、私たちはみほの指揮通りに動かないからみほも対処に困っているはず。
みほにはっきり言ってほしい。
私の指揮通りに行動して、と。
「梨華。今日はありがとう。助かったよ。」
なんで私の願いは届かないのか。
みほには気づいている筈なのに。
どおして。
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