暁 〜小説投稿サイト〜
真剣に紅狼に恋しなさい・・・・?
川神院にて・・・
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
釈迦堂、そして蒼騎殿のみにした。


「……で、話とは?」
「単刀直入に聞く、お主、どこから現れた?」
「……答えにくい質問だなぁ」
「お主が現れた場所をざっとみても、あの地面の凹み具合からして空中から降ってきたと感じしか、思わぬのじゃが?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「それに、お主本当に人間か?」
「………というと?」
「普通、地面がへこむ高さから落下してくれば、どこかしら怪我を負ってる筈なのにお主には“掠り傷”だけですんどる」
「ん〜〜、気で回復したかもしれないぞ?」
「気じゃったら、掠り傷ですら回復するモノじゃ。じゃが、お主には傷が残っておる。故に気で回復してはいないな」
「ちょっとした特殊体質なんですよ」


そういった後、沈黙が場を支配していた。
じゃが、蒼騎殿は急に喋り出した。


「………ドアの近くで盗み聞きしてるヤツ、出て来い」
『………!?』


戸を開けてきたのは、ワシの孫娘である『川神 百代』じゃった。


「コラッ! 百代!! 気配を消しておったな!!」


この青年、ワシよりも早く百代の気配に気付きおった。
この年で気配を感じ取るのがここまでの逸材、なかなか居らん。
本当にこの青年……………何者じゃ?


「ジジィ、コイツ誰だ?」
「この青年は『蒼騎 真紅狼』という者じゃ。お主も挨拶せい」
「私の名は『川神 百代』だ、よろしく頼む」
「俺の名は先程も鉄心さんが言ったが、『蒼騎 真紅狼』という」
「先程、私は気配を完全に消していたがどうして分かった?」
「何分、一瞬が命取りになりかねない世界で生きていたので、気配には敏感なんだよ」


そう仄かに笑いながら答えると、百代は面白そうな顔になっていた。


「なぁ、オマエ!! 私と勝負しろ!!」
「悪いが、人の名前を覚えられないような奴とは勝負しないし、そろそろ帰っていいですか?」
「………帰るってどこにじゃ?」
「決まってるでしょう? 家にですよ」
「帰る家があるのか?」
「ええ。ポケットにメモしてあるんで………」


そう言ってポケットからメモを取り出し、ヒラヒラと振っていた。


「なぁ〜、いいだろう? 一勝負ぐらい付きあってくれよ〜〜」
「人の話しを聞けよ、ボケ」
「やめんか、百代。無理強いしてはいかん」
「では、失礼します」


蒼騎殿は去ろうとした時に、最後に聞くことがあったのを思い出し聞いてみた。


「蒼騎殿……「『真紅狼』でいいぞ、鉄心さん」……では、真紅狼。お主何歳じゃ?」
「……18歳だが?」
「なら、ウチの学園に入らんか?」
「悪いが働かなければいけないので、そのご好意は謹んで辞退させていただきます」
「じゃが、中卒は社会
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ