『終宴と依頼』
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あの後、ファミリー+揚羽さんは料理を平らげ、ドイツからのお土産を渡して解散となった・・・揚羽さんには抱きつかれたけど
いや、嬉しいですよ? コレでも男ですもの・・・しかし、意図がまったく掴めないし、由紀江さん以外の女性陣の視線が痛いの何の・・・俺が悪いの?
その空気を打ち壊す様に大和は口を開いた
「そういや、例の件の依頼・・・ウチらで請け負うことになったぞ」
例? 依頼? 請け負う? 何ですかそれは?
「司桐には話して無かったな。最近、部活帰りの生徒を襲う奴が夜な夜な出没しているらしい・・・情報を集めた結果、重症とまではいかないが入院を要する怪我を負った生徒も居るって話だ」
ほぅ、とんだ無能が居たもんだ・・・
「それってウチのか?」
キャップが質問を投げ掛ける
「いや、どうやら他校の生徒もやられているらしい・・・相手の顔は夜中でいきなり襲われるから殆ど見えなかったって話だ」
「・・・つまり、教師達も犯人探しをしているが、そこを俺らで捕まえようって話か?大和」
大体だが、状況が理解出来てきた・・・
「さすがだ司桐・・・それで、明日辺りからでも罠を仕掛けてみようと思う。俺が集めた情報によれば、連日連夜出没しているらしい」
随分と調子に乗ってるけど、人呼んで人外地区・・・逃げきれるとは思わないことだ
「姉さんには、いい暇つぶしでしょ?」
「ああ。私を満足させられる奴が居ればいいがな」
百代姉さんは笑みを浮かべて答える。その様子から日頃から強い奴と戦いたくてウズウズしているのが嫌でも分かる・・・今のところ、彼女の欲望を埋める事が出来るのは今の所は、鉄心さんぐらいのものだろう
「そして、チーム分けはーー」
「私はもちろん、司桐と一緒」
「僕も〜!」
先程の出来事が無かったように喋り、一番に名乗りを上げたのは小雪と京だった。他の面子はそれを大体予想出来ていたのか、誰も口を出す者はいなかった
「大和、進行変わるぞ?・・・俺と京とユキのチーム、次は戦力的に言えば、大和とモロと由紀江さんのチーム・・・これも大和情報だが、由紀江さんは『幻の黛十一段』らしい。戦力的には申し分ないさ」
「司桐がそこまで言うなら信じるよ・・・よ、よろしくね、黛さん」
「軍師参謀の推薦の実力、期待させてもらうよ」
「はっ・・・は、はい! 足を引っ張らないように頑張ります!!」
俺は何時から参謀になったの?
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