無印編
第二十一話 後
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うが、攻撃役だった武装隊の人たちの一人が鳥を上空でキャッチするとジュエルシードが入っていた巣の中へと戻していた。
一方、怪鳥から吐き出されたジュエルシードは、まるで持ち主に従うように吸い込まれるようになのはちゃんの傍へと移動し、レイジングハートの宝石の部分に飲み込まれていった。
なにはともあれ、これで封印完了である。
僕は、やったね、という意味をこめてなのはちゃんに近づいて右手を高く上げると、今回はなのはちゃんも分かってくれたのか、にぱっ、という笑顔を浮かべると僕と同じように右手を高く上げるとパチンとハイタッチを交わすのだった。
◇ ◇ ◇
「ご苦労様。今回も上手く行ったようだね」
僕たちがアースラの管制塔へ帰ると、それを待ち構えていたようにクロノさんがいて、僕たちの苦労をねぎらってくれた。
あの事件から四日経っている現在、クロノさんも段々と魔法が使えるようになっているらしい。まだ本調子じゃないから、フルスロットルで魔法を使うわけにはいかないだろうが。
「お疲れさま。今回も上出来よ」
クロノさんの後ろに立っていたリンディさんも僕たちをねぎらってくれるが、正直言うと、あまり疲れたという感覚はない。
なぜなら、僕がやったことは、後ろのほうで見守り―――飛行魔法は、三日でなんとか覚えられた。幸いにして適正があったらしい―――ユーノくんの指示でチェーンバインドを一本だけ発動させただけだ。ユーノくんやもう一人の武装対の人たちとはどうしても見劣りしてしまう。そして、今回の作戦の中で一番危険なのは前線の武装隊の人たちだろうし、一番の肝は、封印魔法が使えるなのはちゃんだ。だからこそ、お疲れさまといわれても、あまりストンと胸に落ちないのだろう。
そのようなことをリンディさんとクロノさんに伝えてみると、クロノさんとリンディさんは苦笑し、隣で聞いていたなのはちゃんは頬を膨らませていた。
「そんなことないよっ! ショウくんは、すごいもんっ!」
「え、いや……」
あんな怪鳥を一発で封印できるような魔法を軽々と使えるなのはちゃんに言われても、と思うのだが、彼女の迫力に思わず納得してしまいそうになる。しかし、一部の冷静な部分が、そんなことないから、と彼女の言葉を否定することでなんとか平静を保つことができた。
ふぅ、と落ち着くためにため息を吐いているとクロノさんがとんでもないことを口にした。
「いや、なのはさんの言うこともあながち間違いじゃない」
僕の今の魔法の師ともいえるクロノさんが、なのはちゃんの言葉を肯定する。
「管理世界に来たことがない君は分からないかもしれないけど、いくら過程を飛ばし、デバイスの力を借りたからと言って、魔法を学び
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