無印編
第二十一話 後
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人たちが頑張ってくれている。
「ショウ、次に動きが止まったときに一気に行くよ」
「分かったよ」
僕は、ユーノくんの言葉に従って、タイミングを見定めるために僕のデバイスになって三日目の支給用ストレージデバイスをぎゅっと握った。
この怪鳥退治の作戦は至ってシンプルだ。3人でかく乱し、動きが止まったところで、同じく3人のチェーンバインドで拘束。そして、最後は、僕たちの後ろで待機しているなのはちゃんの封印砲撃魔法で封印するというものだ。ちなみに、なのはちゃんには、武装隊の人が2人護衛としてついている。いや、力量で言えば、必要ないのかもしれないが。
そんなことを考えている間に、連係プレイで怪鳥を上手いことかく乱していた武装隊の人たちの魔法弾の一発がいい具合に急所に入ったのか、怪鳥が一瞬、よろけて動きがとまった。
その隙を見逃すほどユーノくんの判断は甘いものではなかった。
「今だっ!!」
チェーンバインド、という拘束用の魔法を発動させる引き金を三人同時に唱和する。それと同時に怪鳥に向かって七本の鎖が飛ぶ。一本は白い魔法色、三本は翡翠色、三本は青色だった。それらは狙いを違うことなく、僕たちの呪文と同時に退いていた武装隊の人たちの近くを通って、目標であった怪鳥に絡みつく。まさしく雁字搦めという言葉のまま、ギャァァァァァといかにも怪鳥という声を上げて怪鳥がもがくが、さすがに五本のチェーンバインドを振りほどけるほどの力はないようだった。
「なのはちゃんっ!!」
この隙を逃すわけにはいかない。
僕は後ろを振り向き、後方で待機しているなのはちゃんに声を送る。振り返ったときに見えたいつもの白い聖祥大付属の制服のようなバリアジャケットに身を包んだなのはちゃんは、待っていました、といわんばかりに今まで集中のために瞑っていた目を開き、くるくるとレイジングハートを回すとその杖先をもがく怪鳥へ向ける。
「ディバィィィィン――――」
杖先で桃色の環状魔方陣が魔力の増幅と加速を行い――――次の瞬間、その杖先からなのはちゃんの必殺の一撃が、光の濁流となって放出された。
「バスタァァァァァッ」
光の奔流は、僕たちの真上をすごい速度で駆け抜けたかと思うとそのまま、寸分違わずチェーンバインドで拘束されていた怪鳥を貫く。なんだか、なのはちゃんのディバインバスターに貫かれる直前、怪鳥のもがき具合がより一層激しくなったような気がするのは、怪鳥もあの魔法の威力を悟っていたからだろうか。
それは、ともかく、貫かれた怪鳥は、なんの抵抗をすることもできず、その巨体からジュエルシードを吐き出すと、おそらくもともとの大きさであろう鳥に戻り、そのまま、森に落ちていく。そのまま、落ちれば鳥にとって見れば大惨事だろ
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