無印編
第二十一話 前
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よ」
「うん、それでいいのよっ!」
さすがに他の家族との旅行ともなれば、親に相談しないわけにはいかないだろう。アリシアちゃんのこともあるし。もっとも、反対されても、目の前で笑みを浮かべているアリサちゃんのことを考えれば、親を説得しないわけにはいかないだろう。
僕が承諾したので、計画は立ったと考えて言いのだろう。楽しみだね、と顔を見合わせるすずかちゃんとアリサちゃん。
しかしながら、条件付とはいえ、承諾した後で思った。費用や交通手段はどうなるのだろうか? その辺りをアリサちゃんに聞いてみたところ、いく温泉の場所は車で一時間ぐらいの場所で、アリサちゃんの家の車で送ってくれるらしい。さらに費用についてだが、なんとホストであるアリサちゃんの家が全額もつらしい。なんでも行く場所はアリサちゃんの会社の保養地で、割引が利く上に部屋単位の値段だから子どもが二人増えたところで増額はあってないようもので、気にしないようにとのことだった。気にしないで、といわれても気にしないわけにはいかない。仕方ないので、菓子折りの一つでも持っていくことにしようと僕は決めた。
やがて、その旅行について話していると朝のホームルームの時間になってしまい、アリサちゃんとすずかちゃんは席に戻る。
僕は、担任が来るまでの少しの時間、この人生でははじめての温泉旅行というものに思いを馳せながらも、その前に片付けなければならないジュエルシード関連のことを思うと思わずため息を吐いてしまう。
ジュエルシードのこともできれば、温泉旅行までに片付いてしまえばいいのだが。
せっかくの旅行なのだ。楽しいものにしたい。だから、僕はジュエルシード事件の早期解決を切に願うのだった。
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