第0章:安定の崩壊
第1話:日常から非日常への転落
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(グランバニア)
大国グランバニア城の一室で、王家と近親者達だけのパーティーが催されている。
このパーティーの主賓は3人…
マリー・リューラ・リューノの3人だ。
彼女等は全員、国王リュケイロムの実娘であるが、母親は各々別である。
では、彼女等3人が主賓のパーティーとは何なのか…
(グランバニア)
マリーSIDE
イエイ!
本日は私は12歳になります!
本当は2日後なんだけど、公式のは今日が誕生日なのです。
どういう事かと言いますれば…
ピエールさんの娘のリューラが、12年前の今日に生まれました。
そして12年前の明日には、スノウさんの娘であるリューノが…
更に翌日に、リュカ国王陛下の正妻ビアンカが私を生んでくれたのです!
つまり私達3人は、1日ずつ遅れて生まれたわけです。
でも“3日続けて誕生日パーティーを開くのは、時間とお金の無駄だから、3人纏めて済ましちゃおう”って結論になり、一番先に生まれたリューラの誕生日に、一緒に祝ってもらっておりますの。
以前は納得してなかったのですが、今はコレで良いかなと思ってます。
何故なら、私にはちょ〜格好いい彼氏が居り、正式な誕生日にはその彼がディープに祝ってくれるからです!
さて、そんなわけで今は誕生日パーティーの真っ最中。
色んな人からプレゼントを頂いてます。
各々のお母さんから、手作りのスカーフを頂いたり…
お姉ちゃん達からは、アクセサリーを貰ったり。
あ、彼氏のウルフからは2日後に貰う予定です。
最近、絵を描く事に嵌っているらしく、誕生日には毎年描いて貰ってます。
周囲の人達も絶賛するくらい、腕前はプロ級なのよ!
まぁ、その後で他の物もプレゼントしてくれるんだけどね…
城下でも有数の高級ホテルのスイートをキープして…
キャ?やだ〜…もうエッチぃ!
そうこうしていると我らの大好きなお父さんが、大きな包みを3つ用意して近付いてきます。
毎年お父さんのプレゼントには、大きな期待を寄せてますの。
ともかくセンスが良いんです!
去年は3人色違いでお揃いのイヤリングでした。
今年は何でしょうか?
包みの大きさからしてアクセサリー類の小物ではなさそうです。
因みに、お父さんは私達(お母さんや愛人等も含む)にプレゼントを買う時、事前にアルバイトをして資金を調達して居るんです。
王様なのだからお金はいっぱい持ってるハズなのに…
わざわざ伊達眼鏡と付け髭をして、偽名で『プーサン』と名乗り、私達にも秘密でアルバイトをしているのです。
何で秘密なのに私が知っているかと言うと………現場を見てしまったからです。
国王陛下が政務を抜け出し仕事が滞ってしまった為、秘書官をしている彼氏((ウル
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