第0章:安定の崩壊
第1話:日常から非日常への転落
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る…つーかお父さん達もこの状況なの?
『あらリュカ…側に居たのですか?すみませんねぇ…誕生日プレゼント代わりにサプライズしようと思ったので、貴方まで巻き込んでしまいました』
「ま、巻き込んで………?」
おや?何やら嫌な響きのする言葉だわね…
「ね、ねぇルビスちゃん…憶えてる?私のお願いを憶えてます?」
『えぇ勿論。『ウルフ達と一緒に、広い世界を旅してみたいの!』と仰いましたよ。ですから側に居りますウルフ達も一緒に…』
「「「「「え!?」」」」」
「ちげーよ馬鹿!『ウルフと一緒に!』って言ったんだ…『ウルフ達と一緒に』じゃねーよ!何勝手にお父さん達まで巻き込んでるんだよ!?」
「ちょっとマリー!私も巻き込まれてるって事!?」
この声はリューノだ…ヒステリックにうるせー女だ。
「な、何で誕生日に…マリー、どうするんだ!?」
この声はリューラか?基本寡黙だから判りづらい。
「お、おいマリー!それがお前の望みなら何も言わない…だが今すぐ、僕とビアンカ…そしてリューノとリューラを除外させろ!」
お父さんが慌てて除外を命じてくる…でも隣からはお母さんの笑い声が…お母さんは余裕なのね!?
「あのねルビスちゃん…私とウルフだけに範囲を絞ってくれないかな?」
『う〜ん…そんな事言われましても…範囲を指定しているのはマスタードラゴンですし…私に言われても…ねぇ?』
「ヒゲメガネ!てめーまた拘わってるのか!?」
『あ、ルビスずるい…私の事は内密にって言ったじゃないですか!』
『あらごめんなさい…ちょっとムリでしたね。でも大丈夫、きっと解ってくれますよ』
「解らねーよ馬鹿!だから国王を拉致るなって言ってるだろ!」
『それなら大丈夫ですリュカ。今回は異世界ではなく、異時代への召還ですから…全てが解決すれば、自動的に“今、この時間”に戻ってきます。これなら安心ですよね!』
ヒゲメガネが不必要に明るい口調で安心を説く。
「ふざけるな馬鹿!望んでもいないのに、無理矢理召還される身になれっての!」
『あら、貴方の可愛い娘さんが私に望んだ事ですわよ。父親として一緒に楽しんできてくださいよ』
こ、この女神…私が怒られる様に仕向けやがった!
「馬鹿野郎…娘の望みは“彼氏と二人きりの冒険”だろ!僕達を巻き込『あぁ…すみませんリュカ。そろそろ出発の時間の様です…念波が届かなくなってきて、貴方の声が聞こえません!』
「ウソ吐いてるんじゃねー!お前等の声は聞こえてるゾ!」
『………そ、それでは皆さん楽しんできてください』
「あー、おい待て!」
『あ、そうそうリュカ…貴方達は過去の世界に行きます。そこには過去の私が居りますが、貴方達の事は知りま
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