第0章:安定の崩壊
第1話:日常から非日常への転落
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のセンスの良さとプレゼントにかける意気込みは、本当に嬉しいです!
皆(主に愛人ズ)の羨望の眼差しを浴び、満足してきたところでケーキが登場しました。お母さん・お父さん・そしてウルフが運んできてくれました。
毎年、私のお母さんが3人分ケーキを作ってくれます。
そして今年の各ケーキには、可愛らしい蝋燭が12本立ってるの。
この蝋燭の炎を吹き消し願掛けをしたら、みんなで楽しくお食事会に突入です。
お母さんのケーキは絶品なので、早く食べたくてウキウキ状態です。
すると少し離れたテーブルに他の皆さんと着席し、食事準備万端のリュリュお姉ちゃんが…
「今年のケーキ制作は私も手伝いました!3つの内1つは私の作品です!」
と爆弾発言!
ケーキに近付く私達の足が止まります。
何ですか…このロシアンルーレットは!?
私達だけでなく、室内の全員が青ざめていると…
「ウソで〜す。流石にそんな極悪な事はしませんよ〜…お父さんのプレゼントが羨ましかったから、ちょっとからかっちゃいました(テヘペロ?)」と、自白。
お母さんに目で問いかけると…
“本当に大丈夫よ!”と、声に出さずに伝えてくれます。
もう…ヤメテほしいわね、目出度い日に極悪ジョークは!
さて…気分を直して願掛けです。
私の願いは“ウルフと常に一緒で、最高の幸せを得られるように!”です。
私達3人は、ケーキを運んできたお父さん・お母さん・ウルフが見守る中、ケーキに近づきタイミングを合わせ、一気に蝋燭の炎を吹き消します!
「「「フッー!!」」」
小さな36個の炎(12×3)は消え去り、蝋の臭いが鼻腔を擽る。
周囲は薄暗くなり、視界が狭まってゆく…
え!?……どうして蝋燭の炎を消しただけで、こんなにも暗くなるの?
だって今はまだ昼間よ!?
直ぐ側にいたウルフやリューノ達まで見えなくなってるわ!?
『誕生日おめでとうマリー…』
すると突然どこからともなく声が聞こえてきました。
聞き覚えのある声です…
「アンタ誰?もしかしてルビスちゃん?」
『えぇ、私はルビス…以前お世話になり、そのお礼をしに参りました…と言っても、私は念波を送って話しているので、そちらには赴いてませんけど…』
…んな事はどうでもいいんだよ!
「何?真っ暗で何も見えないんだけど…これがお礼?嫌がらせって事?」
『いえ…マリーは私にお願いをしましたよね…『また冒険をしたい』と…』
言ったかそんな事!?
……………あ、言ったわ!うん、言ったわね…祝賀会の時に言ったわ!
「3年以上も経過してるから忘れてたわよ!」
「何だマリー…そんな事をお願いしてたのか!?」
真っ暗で何も見えないけど、この声はお父さんだ。
驚き呆れた口調で話しかけてく
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