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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第二話 エルザとルシアとスカーレット
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う一捻りしたほうが、いやしかし……。
 ふとエルザを見ると眼を輝かせながらまだかまだかとこちらを見ている。凄いプレッシャーだ。えぇい!シンプルイズベスト!変に捻っているよりストレートな苗字のほうがいいだろう!

「エルザの髪は綺麗だからそれにかけて、スカーレットというのはどうだ?」

「スカーレット? エルザ・スカーレット」

 かみ締めるようにエルザは自分の名前をそして苗字を繰り返し呟いた。

「うん!私に合ってると思う。やっぱりルシアはピッタリな名前付けてくれるね! ピッタリ少年だね」

 最後に言った一言はいまいち意味が分からないが、喜んでくれて何よりだ。そのあともよほど嬉しいのか、自身の名前を繰り返し呟いていた。あそこまで喜びを表現しているのを見るとこちらまで嬉しくなる。

「よし、名前も付けてもらったことだし私はもう戻るね。今日はありがとう。いろいろお話もできたし、苗字も付けてもらっちゃったし」

「気にするな。それに喜んでもらって俺も嬉しかったしな。これからよろしく」

 よろしくね!とエルザは右手を上げ、部屋から出て行った。
 ……ふぅ、異世界初日から中々濃い一日で疲れたな。でもまぁ、いろんな発見やら出会いがあったからいいか。

 心地よい疲労感だ。しかし何か大事なことを忘れているような、喉に何か突っ掛かっているようなそんな感覚。せっかくの心地よい疲労感もこのせいで台無しだ。

 ……ぐぅ、と俺のお腹がなったことで忘れていた大事なことを思い出した。


「ご飯、食べさせてもらってないぞ……俺」


 こうして異世界にきて初のDBお披露目は食事を取るために使ったのだった。


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