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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第二話 エルザとルシアとスカーレット
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何が原因でこうなったかはわからないが初めから言っておいてくれればいいのに。名前といいコナン状態といい……はぁ。

 未だ心配そうに俺を見つめてくるエルザにも申し訳ないので空気を変えるため表情を緩め話しかける。

「……まぁ俺のほうが一個か二個上ぐらいか?」

「私と同じくらいだよっ! そうに決まってるっ!」

 何故そう決まっているのか定かではないが、何となく俺としてはエルザよりも年上でいたい。元々の年齢を加味すれば年上なので、自然とそう思ったのかもしれない。

「まぁ俺の年齢はエルザの2個上だとして」

「決定なの!?」

「問題は名前だな。さすがに名前がないとこれから先いろいろと面倒だ」

「そうだね。年齢の件は保留として、先に名前を決めちゃわないと」

 年齢の件は保留なのか。というか、いつの間にかエルザの敬語がとれてるな。俺としては堅苦しくなくて歓迎だ。
 しかし、名前か。いざ自分で名前を考えるとなると難しいものだ。エルザという名前からもわかるように日本人のような名前よりは外国風の名前のほうがよさそうだ。

 とするとやはり自分の特徴を挙げていき、そこから考えてみようか。自分の外見は髪の色しかわからないが、金髪でこの世界で使う力はDB、趣味は前世から一貫して戦闘……そうだな、これだけ似通ってればパクってもいいだろう。というより、これしか思い浮かばない。

 エルザを見てみると首をかしげ、う〜んとばかりに唸っていた。恐らく一緒に考えてくれているのだろうが、少し微笑ましいな。もう少し見ていたい気もする。

「ルシアだ。ルシア・レアグローブ。それが今日から俺の名前だ」

「るしあ? ルシア・レアグローブだね。うん、なんかピッタリの名前だね」

 だろうな。自分でもこの名前のあまりのフィット感に驚愕してるところだ。驚愕している顔は表にはださないが。にしても、本当にピッタリな名前だ。何かこう欠けていたピースが綺麗に嵌ったかのような感覚。
 そんな考え事をしているとエルザから戸惑いがちに声をかけられた。

「私も苗字ないんだよね。もしよかったらルシアがつけてよ」

「俺が……か? いいのか?これから一生共にするんだぞ。そんな大事な苗字を俺に任せていいのか?」

「うん! 初めはルシアのこと恐かったけど、話してみると良い人だし。ネーミングセンスもさっきのとおりピッタリな名前付けてくれそうだし」

 そこまで言うなら吝かでもないが、さすがに自分の苗字を考えるときみたいに気軽にはできないしな。自分なら自身の責任でいいんだが、人のしかもエルザとなると責任重大だな。

 何かエルザを表すものがいいだろう。となれば、やはり髪の色か。赤色、緋色、スカーレットか……いやいや、さすがに安易すぎるか?も
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