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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第四話  ジークハルト!?と新たなる地へ
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 確か第八セクターがどうとか言ってたな。とりあえず、奴らを殴ったときに奪った見取り図を見て第八セクターに向かうとしよう。意外とここから近いみたいだからすぐだな。それに周囲を見渡してみると、暴動も収まりつつある。
 
 ボロボロの布を着ている人達が喜びの表情を浮かべているのを見るに、恐らく奴隷側が勝利したのだろう。子供から大人まで皆喜びを分かち合っている。そんな彼らの様子を見ながら走っていると早くも目的地であろう場所に到着した。

 さてと、ここらへんで使うとするか。透視のDB【ドーブレビスタ】。これは。あらゆる物体を通過し遠くの物を見たり、透視した映像を写し出すことが出来る。空間だけでなく、相手のステータス、弱点を見ることも出来るというかなり便利なDBだ。
 
 ただし、今の俺では範囲も狭く、ステータスもあまり詳しく表示されない。熟練度の問題もあるが、現時点でのDBP残量の問題もある。残りはだいたい二割弱。やはりマザーDBアルシェラを使ったのはまずかったか。地味に毒のDBもノーマルクラスの中では消費が激しいほうだからな。それゆえ、長時間の使用はできないのだが。

 第八セクターはまだまだ建設が進んでいないのか中はほぼ洞窟状態の場所のようだ。
 そのままドーブレビスタを使いながら、洞窟へと足を進める。いったん洞窟深くへ入ると外の騒音は消え、自分の足音だけが響き渡る。

 すると、早速洞窟内で人らしきものを発見したのだが少し様子がおかしい。俺はDBのおかげで洞窟内の壁を透視しさらに先まで見えているため、相手は俺には気づいてないようだ。
 あれはもしかしてエルザか? いや、それよりもエルザの傍に居るあの男はっ!


「ジークハルト……だと!?」


 なんであいつがこの世界にいる!?あいつはRAVEの世界の住人のはずだ。一体どういうことだ。他人のそら似にしてはあまりにも似すぎている。いや、落ち着け。ジークハルトにしてはあまりにも幼い。やはり、別人か?今の情報だけでは何とも判断がって!?

 突然、その謎の蒼髪少年が魔法らしきものでエルザの首を絞め始めた。クソが!このままじゃ間に合わない!俺は咄嗟に壁抜けのDB【スルー・ザ・ウォール】を使い蒼髪少年と俺との間にある壁をすり抜けて、少年との距離を一気に縮めた。

 そして、その少年がこちらに気づいた時には、俺はすでに彼の懐に潜り込み、残りわずかなDBPを使い鋼鉄のDB【フルメタル】を使用し自身の拳のみを鋼鉄に変えて敵の下顎に拳を振りぬいた。

「昇竜拳ってかぁ!?」

「ガッッ!」

 俺の昇竜拳もどきで脳を揺さぶられたのか一撃で気絶させることに成功した。この奇襲が成功してなかったらかなり危うかったかもしれない。俺のDBPはスッカラカンだ。びた一文残っ
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