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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第四話  ジークハルト!?と新たなる地へ
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らった、好意を寄せている相手に膝枕をすると幸せな気持ちになるというのを実感した。

「い、いやいやいや、わ、私はべ、別にルシアのことは!」

 周囲に誰もいないにもかかわらず大声を出してしまったことに恥ずかしくなり、下に俯く。いやでも誰もいないほうがよかったのかもしれない。
 
 私は恋とか恋愛とかはわからない。ただ、ルシアに好意を抱いているのは確かだ……それが友人に向けるものか、お、想い人に向けるものかはわからないが。

 いつの間にか夕暮れ時に差し掛かっており、海辺は綺麗なオレンジ色に輝いている。この海の向こうには楽園の塔があるのだろうか。ジェラールに言われた言葉を思い出す。


『Rシステムは楽園の塔は俺が完成させる。そしてゼレフを復活させるんだ。そこに本当の自由がある。心配しなくていい、俺は奴らとは違う。皆に食事を与え、休みを与える。恐怖と力での支配は効率が悪いからな。』


 私はジェラールの豹変に気がついてしまった。そしてあのとき、首を絞められたとき彼は私を殺すつもりはなかった。教団の邪魔な奴らを排除してくれた感謝の礼に生かしてやると言われた。ただし私が皆を助けようと動けば一人づつ殺されていってしまう。それにみんなはまだ彼が豹変してしまったことに気がついてない。これから私はどうすればいいのだろう。私は、一体どうすれば……。気が付けば、私は自然と涙していた。


 不安と絶望に押しつぶされそうで、今だけはとルシアに抱きつき彼の胸の中で泣きつづけた。


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