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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第四話  ジークハルト!?と新たなる地へ
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いが完璧だ。

 ……しかし、このままでは相当まずい。恐らくあいつは周りの奴らからかなり信頼されているであろうことはすぐ見てとれる。ここで俺が登場するのはかなり分が悪い。仮に俺がこの場にいき誤解を解こうとしても、金髪の悪魔なんて呼ばれている俺のことなんか信用するはずもない。エルザだけをここに残すのもあの蒼髪が何するか分からないから不安だ。クソッ!完全にしてやられた!

 とにかく、周りに気づかれないようここから脱出しなければ。幸い、俺がいた牢屋の近くの海辺に小さな小船が何隻かあったはずだ。それを使えばとりあえずの命の危険からは間逃れる。

 未だ起きる気配のないエルザを背負い直し、俺は慎重かつ大胆に小船がある場所まで駆け抜ける。自身の体力も限界をとうに超えていたが、何とか船のある場所まで辿り着き、船を固定しているロープを放し急いで出発させた。船にはちょうど二人分のスペースとオール、そして変わった水晶のようなものが設置されていた。手を掲げるとまるでモーターボートのように船が急発進した。

「こりゃ便利だ。さすがにオールを漕ぐ体力なんか残ってねぇしな」

 この船がどこに向かっているのか定かではないが、これで一息つけると思った瞬間今までの疲労が一気に押し寄せ、深い眠りへと落ちていった。






side out
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

side エルザ




 ここは、一体……。周囲を見渡せば、どこかの海辺だということがわかる。しかし、あの楽園の塔周辺にはこんな場所あっただろうかと疑問を浮かべ、すぐにあの悪夢がフラッシュバックした。そうだあのときジェラールに首を絞められてそこで……ルシアは!?

 私は慌てて、周りを先ほどよりも注意深く見渡す。そこには何故か船であっただろう残骸と私の足元にルシアがうつ伏せになって倒れていた。

「おい! ルシアしっかりしろ!」

 私はどんどん血の気が引いていき、またあのときのようにロブおじいちゃんのときのように大事な大切な人を亡くすのではないかと不安に駆られる。一生懸命、涙ながらにルシアの身体を揺さぶると。

「ぐぅ〜ぐぅ〜」

「…………」

 寝息。よかった、本当によかった。思わず腰が抜け浜辺の柔らかな砂に腰から落ちた。よくよく見てみるとルシアの寝顔は起きているときと違って可愛らしく思えた。

(起きてるときは、あんなに鋭い眼つきなのにな。ふふっ可愛いものだ)

 私は心地よさそうに寝ているルシアの口元の涎を指で拭き取りながら、もう一度周囲を見渡し意を決して、彼の頭を自分の膝の上においた。

「こ、これが、膝枕というものか。少し恥ずかしいな」

 たぶん今私の顔は真っ赤だろう。楽園の塔にいた仲間の女の子に教えても
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