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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第三話  暴動と脱出
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らの俺を見る眼は……

「怯えているのか? 俺に」

 自然と笑みを浮かべながら、黒魔導士たちに問いかけた。

「ひっ!」

「お、臆するな! そ、その状態では、な、何もできん!」

「態度と言ってることが、ちぐはぐだぜ? 黒魔導士さんよ」

「だ、黙れ!」

 黒魔導士は手に持っている黒革の鞭で俺の身体を何度も痛めつける。が、予想よりも遥かに痛くない。と言っても我慢出来ると言った程度なので痛いことには変わりない。しかしどういうことだ。あの鞭が特殊なのか、それとも……。

「……で? あんたらはわざわざ俺に鞭を叩きにきたわけじゃねぇんだろ? 何のようだ」

 鞭を叩かれたにも関わらず、さも平然としている俺に黒魔導士たちの目はより怯えを見えせていた。こういう似たような状況は前世でも体験済みだ。あの時は友人が助けれくれたが、さて今回はそうもいくまい。

「ば、化け物め。…………こちらもおまえに多大な犠牲を払ってでも捕まえたのは、貴様の特殊な魔法のためだ。その力を使えば我らが念願の楽園の塔の建設は格段に早まるはずだ」

 恐らく彼らが言っているのはDBのことだろう。DBを使って殺された記憶なのかな。

「へぇ、でも俺がその能力を使って逆に暴れるかもしれないぜ?」

「だからこそ、この日のために我らは魔導士の補充を行っていたのだ! 貴様が少しでも可笑しな行動をすれば、魔力を使う片鱗でも見せればその場で処刑する」

 なるほど、だから俺は長い間この牢屋に放置されていたってわけだ。しかしそんな危険を犯さなくてもその補充した魔道士で建設を急げばいいのに。俺はあいつらの記憶の中でどんなことをやらかしたんだよ。

 しかし、魔力か。俺はDBの使用時魔力は使わない。使うのはDBPだ。俺自身体内に魔力があることはわかる。しかし、DBを使う際には魔力をまったく使わないのだが、こいつらは俺がDBを使うところを見ていたんじゃないのか?ならば魔力の片鱗など見えるはずもないのだが……。

 考えられるとすれば、今この場にいる魔導士たちは俺が実際にDBを使う現場にいなかった。もしくは、超常現象=魔法という固定概念にとらわれ勘違いしているかだが。

「おい! 貴様聞いているのか!?」

「あぁ、悪い悪い。少し考え込んじまってな。聞いてなかった」

「き、貴様ぁ! 我々にその態度、本来ならば万死に値するぞ!」


「――できるか? 貴様らに」


 自分でも高揚しているのが分かる。久しぶりの戦闘になるかもしれないのだ。しかも相手は前世と違い魔法という俺の知らない武器を使ってくるだろう。一体どれだけ楽しめるのか興奮してくる。さすがに、後先考えず挑発してしまったのは不味いと自分の理性の部分では思っているのだが、如
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