スーパーロボット大戦OGs
0081話
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されているオウカにとっては逆鱗にしかならなかったらしい。
「W16、オウカの説得も失敗に終わったようだ。戦闘が開始される前にW17と連絡は取っておけよ」
「はっ」
「……エキドナ、攻撃を開始しましょう。ラトの相手は私が致します」
そこに丁度都合良く、オウカからの通信が入ってくる。
「オウカ、ラトゥーニと戦うのはいいが、その言葉の意味をよく考えてみるんだな」
「……」
俺の言葉に無言のオウカ。だが、恐らく心の中ではどこかおかしいと考えているのだろう。その証拠に、これまでのようにその目から敵意は感じられない。
「W16、行くぞっ!」
「了解。W18からW21までは私に続け。まずは敵を分散させる」
量産型ゲシュペンストMk-Uを引き連れてハガネ部隊へと突っ込んでいくW16。
なら俺は誰を攻撃するか、と思いハガネの部隊を見回す。そして恐らくブリットの乗っていると思われる黒いヒュッケバインMk-Uがモニタに映った瞬間、またもや念動力の共振が起きる。それは相手も同じだったのか、こちらを見たと同時に突っ込んで来るヒュッケバインMk-U。
「あなたは一体!?」
突然通常周波数で呼びかけてくるブリットだが、俺はそれを無視してヴァイサーガに装備されたクナイ、烈火刃を投げつける。
「くっ!」
ヒュッケバインMk-Uの頭部に装備されたバルカンで烈火刃を迎撃するが、俺はそのまま五大剣を引き抜き、刀身を地面に叩きつけエネルギーを溜め、それを剣で撃ち払う。
「地斬疾空刀!」
地面に溜められたエネルギーはその状態のままヒュッケバインMk-Uへと向かっていくが、ブリットはフォトン・ライフルで迎撃、相殺する。
「ちょっと話を聞いて下さい!」
……このまま無視をして攻撃してもいいのだが、念動力による共振がある以上これから俺が戦場に出て来ればすぐに分かってしまうだろう。その度に同じような問答をするよりはここでやっておいた方がいい、か。
「……何だ?」
念の為、音声のみの通信だがそれでもブリットはほっとしたように一息つく。
「あなたは、誰ですか?」
「俺か? 俺はお前達の敵だ。それ以外の何者でもない」
「そうじゃなくて、ええっと、俺とどこかで会った事がないか聞いているんです」
「何故そう思う?」
「分かりません。でもモニタ越しにあなたの機体を見た時、何かこう、すごく懐かしいものを感じたんです」
……念動力の共振がこれ程厄介なものだとはな。俺が今まで吸収したのはリョウト、アヤ、ブリットの3人だが、これからその3人と戦場で会う度に同じような問答を繰り返すのだろうか。
リョウトとは生身で会ってるだけに、このやり取りがさらに面倒な事になりそうな気がする。
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