七話〜無印一歩手前〜3月15日修正
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考えてみれば、蒼也と戦ったことは一度もないな。今度戦ってみるのもいいかもしれない。蒼也がどんな特典を持ってるのかもしらないが、どれほどの実力を持っているか知りたい。
『お帰りなさい、マスター。クラスはどうでした?』
「ああ、俺は高町組とは一切一緒のクラスにならずに蒼也が単身でキラキラ転生者達と一緒にそこに放り込まれているよ」
『それは……蒼也さんにはご愁傷様としか言えませんね。あの方の性格上確か魔法関係にはあまり巻き込まれたくないって言いそうですよね?』
「まあね。だけど、いつかはその気持ちも変わって『あいつらを守ってやるんだ……!』みたいな考えに変わっているよ」
家のソファーに座ってルナの手入れをしながら会話をする。その際に二年前に拾った猫のリニスが背中が太ももにヒラリと飛び乗る。そして、俺の腹からアリシアが顔だけ出してリニスの頭に首を乗せる。
しかし、リニスもルナもアリシアの存在には気づかない。
「……ん? ちょっと頭が重いですね」
「気のせいだよ」
「そ、そうですか……」
可笑しいなあ、とばかりにリニスは首を捻る。
まあ、アリシアが見えない時点で気のせいに違いはないのだよ。
―――……むぅ。少し寂しいなあ―――
誰にも言わないで欲しいって言ったのはアリシアの方だろう?
なんでも、誰にも知られずにやりとげなければならないことがあるらしいが。
―――そうだけど……―――
まあ、俺も手伝えることなら手伝ってやるよ。まあ、内容を教えてくれればだけど。
「それで、蒼也というのは……どのような人物なんですか?」
そして喋った。あの時拾った猫が唐突に喋りだしたのには驚いたが使い魔が喋ると考えれば当たり前のように普通であった。
後に気付いたことだったが、原作キャラで、尚且つ死ぬ予定だった方の原作キャラだった。
「んー……面倒くさがりで真面目で、慎重な癖にお人好しって感じかな? 後、表情筋固まりかけてんじゃねえかってくらい表情は変化しないな」
実際に固まりかけているとは本人談のこと。
「なんというか……よく分からない人物ですね」
「まあ、そうなるよなあ」
『しかし、良い人物ではすーありますよ』
「言える。……まあ、いつかあいつが高町を落とすことを夢見ながら……寝るか」
『……はい』
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