五話〜お兄さん、イイ体してるね〜 3月11日修正
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ないはずだが」
「多分……あれだよ。この空間と俺の空間魔法が酷似しているからということにしておこう。小難しいことについては考えるのは苦手なんだ。それとそろそろ名前を教えてくれても良いじゃないか。管制人格ってなんだよその渾名は」
「私に名前は無い。だから管制人格という呼び名で十分だ」
「そうかあ? まあ、本人がそれで良いなら何も言わないけど、さ」
「それより、今日はどんな話をするんだ? 昨夜は延々とお前の親友の愚痴を聞いていたが……」
「そうだなあ……。今日は甘味処をまわったんだけどさ、翠屋ってとこのシュークリームが本当に美味しいんだ……!」
「ほう。目が普段の三割増しで光る程のものなのか」
真っ暗で上下左右何も分からない空間で宇宙にでもいるかのようにクルクル回りながら楽しそうに少年が話すのを、若い女性が傍目からは分かりにくい程薄っすらと笑みを浮かべて話を聞いていた。
だが、どこか儚げで悲しそうにも見える表情だった。
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