五話〜お兄さん、イイ体してるね〜 3月11日修正
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いでしょ。なっちゃったもんはどうにもならないんだし)
(はあ…。これからはちゃんと体を大事にしてくださいね。それと、一応私も原作知識と呼ばれるものはおおまかには持っているのですが。どうします?)
(何を?)
シュークリームを食べながら念話を送る。東雲には少し待ってくれと手で伝える。
それにしても美味である。他の店のものと比べても断トツで美味しい。もうここに通いつめても良いだろう。
(原作知識を教えるかどうかです)
(別に良いよ。多分気合で思い出そうとすれば思い出せそうな気がするし。それに特に思い出せなくてもなんとかなるさ。まあ、命に危険がありそうな場面の時だけ教えてくれ)
うーん。月一……。いや! 週一で行こう!。
(……分かりました)
(よし、ここには週一で行こう! シュークリームがかなり美味しいから他もきっと美味いはず!)
(随分気に入ったんですね。最初は月一にしようとかのたまわっておりましたのに)
(……ルナ? どうも言葉の端々に毒が入っている気がすると思うのは俺だけか?)
(いいえ。私は決して毒など入れておりませんよ。ええ、決して私はデバイスだからマスターが美味しそうに食べる姿を見ることしか出来なくて拗ねているとかそういうわけではないのです。……グスっ)
(……今度一緒に食事をする方法を考えよっか)
(……はい。おねがいじます)
涙声で返事をしてきたルナを少し微笑ましく思いながら、再度店内を見渡す。
視界の端にちょくちょくイケメン店員さんが入ってくるが、やはり動きが陰で動くような人のそれに似ている気がする。
……さて、そろそろ会話を再開しようか。
(なあ、ルナ)
(……はい、なんですか?)
この子まだ涙声だヨー。
(お前の目から見ても東雲蒼也は転生者だよな?)
(マスターが確信しているようなので答えますが、そこの少年。東雲蒼也は間違いなく転生者です。転生の間では随分と落ち着いた方の人だったので記憶に残っています)
(そっか。……あ! その詳細は言わなくてもいいからね。そんなプライベートを盗み見るような真似は流石にしたくないから)
(分かりました)
(……それで、一体何で俺が転生者だと分かったんだ。門音)
痺れを切らしたのか念話で催促してくる東雲。まあ、そんなに焦るなよ。
(ああ、簡単だったよ。っていうかお前何も転生者であること隠す気無かっただろ? 魔力はリミッターを掛けたくらいじゃ完璧に隠蔽することは出来ないし、何よりその年不相応な行動が目立ち過ぎる。今の歳の子供はそこまで顔の良し悪しは気にしないし、その話題に食いつくことも無いだろうさ)
(っく……確かにそうだな。だが、そういう門音も転生者なんだろ?)
(まあな)
(魔力がほとんど感じ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ