手合せ
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んで俺がここまで言われなくちゃならんのだ?
本当にウゼェ。
「くだらねぇ文句を言うなら、見に来るんじゃねぇーよ。ガキ共」
『なんですって!?』
今の一言で、数名を除く女子がキレていた。
「“酷い”とか“最低”とか言う暇あったらな、ちったぁ自分を鍛えろよ。これから命を賭けなければいけない戦いがあるかもしれないのに、ただ呆然と眺めているだけとか、お前らは馬鹿か? 自分達が何をするためにここに来たのか、今一度考えろ。……………まぁ、命を懸けた戦いなんてしたことのないお前らには難しい問題か」
そう言い放ち、俺は訓練センターを出ていった。
出て言った後、すぐに後ろから声をかけられるとは思わなかったがな。
〜真紅狼side out〜
〜アーネットside〜
真紅狼がキム先生との手合せが終わり、火傷など傷を負ったのを見た他の女子は彼を罵倒した。
だが、彼は嗤って吹き飛ばし、私達がここに居る理由を思い出させる様な事を言ってきた。
“自分達が何をするために”
『私達は人類をノヴァから救うため』っていうのが、表的な理由が語られているけど、私は違う。
私は小さい頃は父と二人で暮らしていたが、私に聖痕の適合率が高い事を知り、しばらく経ってから入学後に父が病気で亡くなった。
母は私が幼いころに亡くなっていた、その為必然的にゼネティックスに入るしかなかった。
私が戦う理由は死んだ父さんが私の頑張ってる姿を見せたいからだ。
だから、私は追った。
真紅狼の後を………
「真紅狼、待って!」
「ああー? っと、アーネットとエリザベスか。なんの用だ?」
「え、えーっと………」
呼びとめたのはいいが、次に何を言うのか考えていなかった。
すると、エリザベスが………
「一体、貴女は何をやっているんですか………」
「エリザベス………」
「私が助け船を出して上げましょう。真紅狼さん、これからお茶などいかがですか?」
「まぁ、いいが………」
「では、行きましょう」
そうしてエリザベスの案内の元、食堂に向かった。
食堂に着いた私達は、真紅狼が珈琲、私達は紅茶を飲みながら話を始めた。
「さて、アーネットが俺を呼びとめた理由を聞きたいんだが?」
「……真紅狼にとって戦う理由って何なのかを聞きたくてね」
「私も興味があります」
「………俺が戦う理由はどこにでもある理由さ。“大切なモノを護る”それだけだ。俺が心の底から“護りたい”という奴を護るんだよ。まぁ、この場合、基本女になるわけなんだがな………」
「それって、つまり、真紅狼にとって“愛した女性”になるのかしら?」
「まぁ、そうだな。護れるなら俺は殺人をやっても、護るさ。他人から世界から“悪党”と言
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