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第七話 疾風の槍兵
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暴な言葉を吐き捨てる。
声質から声の主は男であろう。
光のせいでうまく視認しきれなかったが、今はっきりと声の主を見て取れた。

「召喚されたと思ったら、まさかこんな嬢ちゃんが俺のマスターだとはな…」

やや不満げな声を上げ、サチを見つめているその男。
青いボディスーツに身を包み、その上から鍛えられた肉体が見て取れる。
眼光は鋭く、その赤い瞳に見つめられただけで射殺せそうだ。

そして何より目をひかれるのは男が持っている槍。
血のように紅く染め上げられたその槍は、暴力的なまでに圧倒的な存在感を放っている。

その槍を手にしている男は槍以上に存在感を放ちながら、サチを見つめている。

突然現れた男。
そして、この圧倒的な威圧。

「んじゃ、一応決まりだから言うぜ」

サチの前にしゃがみ、目を見つめながら

「お嬢ちゃんが俺のマスターかい」

サーヴァントはそうサチに問いかけた。

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