第44話 それぞれの道
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
アースラに収容された後、甲児はブリッジにやってきた。そして、其処で甲児は語った。
此処数日間に起こった出来事。そして、今のなのはの状態を…
「そんな、なのはが重症だなんて!」
「医者の話だと…覚悟をしておいた方が良いって言ってたんだ……」
甲児の言った言葉は皆に衝撃を与えた。たった数日の内に其処まで地球が危機的状況に陥っていたとは。
「リンディさん、すぐに光子力研究所に向ってください!」
「分かったは、すぐに進路を光子力研究所に…」
【その必要はない】
突如、一同の前に巨大なモニターが現れる。映像は無く、声だけが響く。
「何だあんたは!」
【今から君達はこちらが指定するポイントに向って貰いたい】
「ざけんな! 何処の誰か知らない奴の言う事なんか聞いてられっか!」
甲児が異議を唱える。だが、その異議も声の主は大して気にも留めない。
【君達のこれから大事な事を話さなければならないのだ。すぐに来て貰いたい】
「お気持ちは分かりますが、私たちはどうしてもまず光子力研究所に向わなければなりません。私達の大切な仲間が其処で待っているんです」
【彼女なら其処には居ない】
それには皆が驚かされる。
居ないだって?
「どう言うことだよ?」
【既に其処に居た所員達も皆移動したからだ。残っているのは君達だけだよ】
どうやら既に弓教授やシロー達も皆移動を終えていたらしい。となれば言われた通りにするしかなさそうだ。
「艦長、どうします?」
「そうね、彼の言う事が本当だと言うのなら、信じてみましょう」
「分かりました。だけど覚えておけよてめぇ。もし嘘っぱちだったらてめぇの面ぶん殴ってやるからなぁ!」
【肝に銘じておこう。では、お待ちしていますよ】
その言葉を最期に映像は消えた。直ちにアースラは進路を変更しそのポイントに向った。
其処は何もない海岸であった。荒波が押し寄せているのと橋が架かっているだけで何もない。
やっぱりガセネタだったか。甲児が苛立ちを隠さずに拳を叩き付けていた時だった。突如海面から巨大な建造物が現れたのだ。
その建物は正しく要塞その物でもあった。
「これがそうなのか?」
「まるで要塞ですね」
正直なクロノの印象であった。確かにその通りだ。見たままで言うならそれは正しく要塞。
しかし何故?
疑問が尽きない中、甲児達はアースラから降りてその要塞の中に入っていく。すると、其処には確かに弓教授やシロー達の姿があった。
「先生! シロー! 皆!」
「甲児君!」
皆が甲児を見るなり甲児に飛び掛ってきた。特にボスが飛び掛ってきた際には重みの余り倒れてしまった程だ。
「いててっ、おい離れろ! 重いっての!」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ