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スーパーヒーロー戦記
第43話 立ち上がれ!不屈の戦士達
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ん。いずれキサマと雌雄を決してくれる!】

 暗黒大将軍の姿が消えると同時にその炎も急速に納まっていった。
 戦いは終わった。新たに加わった戦士の力により、戦いは勝利に終わったのだ。




     ***




 バイカンフーに担がれながら、甲児とマジンガーZは目の前に立つ黒い巨人を見た。

「強い、君のロボットは何て言うんだい?」
「こいつの名前はグレートマジンガー。マジンガーZの兄弟さ」
「兄弟だって?」
「俺の目的はミケーネ帝国を叩き潰す事だ。また何時か会おうぜ。マジンガーZ」
「ま、待ってくれ! グレートマジンガー!」

 甲児が叫ぶもその言葉にグレートマジンガーは耳を貸さず飛び去ってしまった。
 強い。その言葉が脳裏から離れなかった。あのロボットは強い。自分が全く勝てなかったミケーネ帝国のロボット軍団をあっさりと片付けてしまったのだから。

「グレートマジンガー…お前は確かに偉大だ。それにしてもあんな凄いロボット…一体誰が作ったんだ?」

 甲児は仕切りに疑問に思った。だが、分からないのは分からない。仕方なく話題を切り替える事にした。

「それにしても、またあんたに助けられたなロムさん」
「気にしないでくれ。正義の為に共に戦っただけだ。だが…俺がもう少し早く駆けつけていれば…」

 ロムの顔が俯く。それに連動してバイカンフーの顔もまた俯いた。

「良いさ、あんたらが来てくれたお陰で人類は滅びなくて済んだんだ。有難うよ」
「あぁ、ん?」

 ふと、ロムが頭上を見上げる。其処には遥か上空から一隻の戦艦が降りてきた。
 見覚えのある戦艦であった。

「あれは…アースラ! リンディさんやフェイト達も来てくれたのか!」
「その様だ。どうやら俺が居なくても大丈夫なようだな」

 ロムはそう言うとマジンガーZから離れる。

「もう行っちまうのか?」
「えぇ、この世界以外にも悪に苦しんでいる人達は居ます。俺はその人達を救う為に戦っているんです」
「凄いなお前…頑張れよ!」
「そちらこそ」

 バイカンフーは頷き、すぐさまその場から消え去ってしまった。相変わらず風の様な男であった。
 それと入れ替わりでパイルダーのモニターに映像が映りだす。
 映ったのはリンディ艦長の顔だ。

【甲児君! 遅れて御免なさい。今助けに来たわ】
「ははっ、遅いですよリンディさん。もう戦いは終わっちゃいましたよ」

 焦った顔で言うリンディに対し甲児は笑いながら言った。何とも間の抜けた会話であった。
 すると、戦いの緊張が抜けた甲児はある疑念を抱いた。

(なのはの奴…峠を越したかなぁ)

 甲児にとってもう一つの心配の種でもあった。すると、目の前のモニターにまた
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