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スーパーヒーロー戦記
第43話 立ち上がれ!不屈の戦士達
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 ダンテの体から猛烈な突風が吹き荒れた。それを全身に食らったケンリュウも流石に身動きが取れない。

「ハハハッ、このまま朽ち果てるが良い!」
「悪党共! 覚えておくが良い! 貴様等に決して勝利は来ないことを!」

 ロムはそう言う。そして、念じるかの様に言葉を発したのだ。

”天よ地よ、火よ水よ、我に力を与え給え…”

 ケンリュウの体から眩い光が発せられる。凄まじいエネルギーであった。そのエネルギーの前にダンテの放った突風はすぐに掻き消されてしまった。
 そしてロムは叫んだ。

「パァァァァァイルフォォォォォォメイション!!」

 再び何処からとも無く声が聞こえてきた。

【ロムの意志を受け、剣狼が空中で光となり、
 時を超え次元を超え、バイカンフーへのパイルフォーメーションは完成する。
 バイカンフーは地上全てのエネルギーとシンクロし、自然現象さえも変えるパワーを生み出す事が可能となるのである!】

 青いボディのケンリュウから、赤く更に大きく雄雄しき巨大なロボットへと変貌した。それこそもう一つの姿であった。
 その名も…

「バァァァァイ、カンフゥゥゥゥッ!!」

 ダンテの前にパイルフォーメーションを終えたバイカンフーが姿を現す。その巨体とその凄みにダンテはたじろぐ。

「くっ、此処で屈してなる者か! 死ねぃ!」
「悪霊よ! 地獄の海へと帰るが良い! ゴッドハンドスマァァァッシュ!!!」

 ダンテの幽体に向かいバイカンフーの鉄拳が叩き込まれた。それを食らったダンテの顔が苦痛に歪んでいく。

「ぐぎゃぁぁぁぁっ!」
「成敗っ!!」

 拳を引き抜いた直後、ダンテの体は眩い光に包まれ、やがて消滅した。残ったのはもう獣魔将軍ただ一人である。

「残るは貴様だけだな! 覚悟を決めろ!」
「ほざけ、貴様等などワシ一人で充分よ! 死ねぃ!」

 獣魔将軍が口から火炎を放つ。だが…

「往生際が悪いぜ! グレートタイフーン!」
「天空真剣・真空竜巻!」

 二人の巨人から放たれた猛烈な突風が放たれた炎を獣魔将軍へと送り返す。その炎は獣魔将軍の体を焼き尽くし、火達磨にしてしまった。

「ぐわぁぁぁぁっ!」
「地獄へ帰れ! ミケーネ!」
「これが正義の力だ!」

 燃え盛る体に双方の持っていた剣が突き刺さる。毒々しい色の血を噴出しその場に倒れこむ。

「これでトドメだ! ブレストバーン」
「天空真剣・爆裂空転!」

 黒い巨人からは赤い熱線が、バイカンフーからは光り輝く光線が放たれ、燃え盛る獣魔将軍の体を粉々に粉砕した。轟々と燃え盛る炎の中、暗黒大将軍の姿が映し出される。

【おのれぃ! だが、この程度で我等ミケーネ帝国七つの軍団はビクともせ
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