第43話 立ち上がれ!不屈の戦士達
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いるんだ。今の貴様の言葉は一言も漏らさずダブルライダーに届いたさ。貴重な情報を感謝するぞ」
風見志郎こと仮面ライダーV3は改造手術を受けた事によりダブルライダーと脳波でリンクする事が出来る。従って、V3が聞いた情報、見た情報をそのままダブルライダーに送信する事が出来るのだ。
「急ごう。何か悪い予感がする」
胸に巣食う黒いもやを振り払うかの様に仮面ライダーV3は自身のマシンであるハリケーンに跨り道を急いだ。何か悪い事が起こる予兆ではないのか。
そんな思いが志郎の脳裏から離れなかったのだ。
***
力尽き、倒れたマジンガーZの周囲を謎のロボット軍団が取り囲んでいた。既にマジンガーZには闘う力も立ち上がる力も残っていない。そんなZの前に斧を持った獣魔将軍が立っていた。
「暗黒大将軍! ご覧になっておりますか? 只今この獣魔将軍がマジンガーZの首を帝王様に捧げます!」
天空に向って叫ぶ。そして斧を大きく振りかぶる。狙うはマジンガーZの首である。
「マジンガーZよ! その命を暗黒大将軍様に捧げられる事を光栄に思いながら死んでいくが良い!」
勝ち誇った声で叫び、斧を振り下ろそうとする。だが、その時であった。
”待てぇぇぇい!”
突如声がした。その声を聞き、斧を持っていた手が止まる。
「な、何だ! 何処から声がした?」
ロボット軍団達が声の主を探す。だが、何処にも見当たらない。
「あぁ、獣魔将軍! あそこに」
「何?!」
幽霊型の敵が指差した場所。それは切り立った崖の上であった。其処に一人の青年が腕を組んで立っていたのだ。
青年は淡々と語り始める。
”愚かな者達よ、キサマらには決して勝利は来ない!
たとえ殺されようとも、悪に屈しない心! それがやがては勝利の風を呼ぶ・・・。
人、それを・・・【凱風】という!”
「生意気な事を! キサマは何者だ!」
獣魔将軍が青年を指差す。それに対し、青年は睨みを利かせて答えた。その瞳には悪を許さない熱い闘志が宿っていた。
”貴様等に名乗る名前はないっ!”
青年が言い放つと、手を天空に翳す。眩い光が現れ、其処から一本の剣が姿を現した。
「剣狼よ! 勇気の雷鳴を呼べっ!」
剣狼を天空高く掲げる、其処へ一筋の雷光が放たれる。雷光は青年を包み込み、やがて青い体の巨人へと姿を変える。
何処からともなく声が聞こえてきた。
【光のエネルギーが頂点に達すると、剣狼は次元の壁を越えて、ケンリュウを呼び寄せるのである。
ロムは、ケンリュウと合身することにより、その力を数十倍に発揮する事が出来るようになるのだ!】
「闇あるところ光あり・
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