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スーパーヒーロー戦記
第43話 立ち上がれ!不屈の戦士達
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いたのだ。

「風見志郎! わざわざ自分から殺されに来るとはなぁ!」
「ハサミジャガー! 俺は風見志郎ではない! 風見志郎は既に死んだ!」
「何だと!?」
「今からその証拠を見せてやる!」

 そう言うと風見志郎は構えた。その構えは1号の構えと2号の構えを合わせた様な構えであった。
 そして志郎が叫ぶ。

「変、身! ブイ、スリャァァ!!」

 志郎が叫ぶと、その腰には二つの風車の取り付けられたベルトが現れる。二つの風車が高速で回転し、体全体にエネルギーが回ってくる。そのエネルギーを纏ったまま、志郎は空高くジャンプした。
 志郎の姿がみるみる変わっていく。その姿は赤いマスクに白いマフラーをし、緑のボディをした全く別の姿の仮面の戦士だった。

「か、仮面ライダーだと!?」
「そう、俺は仮面ライダー3号! その名も仮面ライダーV3だ!」

 風見志郎、嫌仮面ライダーV3は名乗った。その言葉を聞いたハサミジャガーは一瞬たじろぐ。新たな仮面ライダーの出現に驚愕したのだ。

「お、おのれぇ! 仮面ライダーV3よ、この俺のハサミの前に死ぬが良い! シザァァァァァス!」
「行くぞハサミジャガー! 俺の家族の仇、とらせて貰う!」

 V3がハサミジャガーに飛び掛る。強烈な蹴りが放たれる。それを食らったハサミジャガーは苦痛にのた打ち回りながらやたらめったらにハサミを振り回す。そのハサミを掴み両手の物を全て根元から叩き負ってしまった。

「ぐわぁ!」
「これで貴様のハサミで殺される者は居なくなったな!」
「おのれ、おのれぇぇぇ! こうなれば俺と共に死ねぃ!」
「死ぬのは貴様だけだ!」

 迫り来る怪人を指差し、V3は空高く飛翔する。空中を舞うように飛び回り、ジャガー目掛けて急降下キックを放った。それを食らったジャガーは何とか耐え切る。しかし、その目の前でV3は更に空中で回転を加えて飛び込んできた。

「食らえ! V3キィィィック!」

 反転の勢いを加えた更に強力なニ発目の蹴りが叩き込まれた。それを食らったハサミジャガーも溜まらず吹き飛ばされる。体中から火花を撒き散らし最早立ち上がる力すらない。

「終わりだ、ハサミジャガー!」
「フフッ、フフフッ、馬鹿め、終わりなのは貴様等の方だ! 今ダブルライダーと戦っているカメバズーカの体内には超強力な水素爆弾が内臓されているんだ。あれが起爆すれば日本は終わりだ!」
「何だと!?」
「最期に笑うのは我等デストロンよ! デストロンに、栄光あれぇぇぇぇ!」

 断末魔の叫びを上げた後、ハサミジャガーは爆発した。残骸が残るジャガーをV3は黙って見ていた。

「ハサミジャガー。お前はとんだ墓穴を掘ってくれたな。俺は改造された事によりダブルライダーと脳波で繋がって
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