第三話 武器と雪辱
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まぁつまり売れないんだから自分の布団か絨毯替わりにしようということだ。高額で取引されているのだから素材はいいのだろう。牙の使い道は今ひとつ分からないけど。
戦う前に俺は朝食用にと昨日取ってきたセレ豚(捕獲レベル1以下)にアゲハコウモリ(レベル2)の羽に付着しているリンプンを香辛料としてふりかけて焼き上げて完成。腹が減っては戦ができぬってのは名言だな。
「いただきます」
俺はセレ豚の骨付き肉、いや漫画肉を勢いよくかぶりつく。うんめぇ。ハチャメチャに美味。引き締まったきめ細かい肉質が何とも言えない食感を体験させてくれる。香辛料のスパイシーな味と香りがこれまた食欲を刺激する。さらに豚肉特有の食べやすさもあってか、瞬く間に一匹丸々完食してしまった。
「ご馳走様でした」
生きるものを自分の手で殺し、食す。それだけで前世とは違い強く思いを込めてこの言葉を言うことができる。感謝。食べることへの、そしてその食材に対しての感謝。前世ではこんなにも強く思わなかったな。
「いただきますとご馳走様か。良い言葉だ。良い言葉は決してなくならないってね」
最近多くなってきた独り言を漏らし出発した。
目標はバロンタイガー。屈辱を晴らす時が来た。あの時見逃したことを後悔させてやる。
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